クレーン付きトラック(ユニック車)はなぜ盗難が多発しているのか


東日本大震災以降、福島県沿岸部から宮城県にかけて、クレーン付きトラック(ユニック車)の盗難が多発しています。


※ユニック車写真

このような車両は、新車で1000万円以上、中古でも400万円~700万円くらいと高額で取引されています。
では、クレーン付きのトラック(ユニック車)はどのような手口で盗まれるのでしょうか。


あるトラック窃盗の例では


※建築現場写真イメージ

「4人は2人以上で車で巡回。建設現場に無施錠でキーがついているトラックを見つけると、運転して盗んだという。4人は柵などがないヤードに無断で入って解体していた」
(2016年12月20日20時50分 朝日新聞デジタル配信)

と、グループでトラックを盗み、解体をしていたようです。



※解体場写真イメージ

ちなみにこの「ヤード」というのは、本来は「自動車の解体作業所」「廃車置場」という意味。解体業などの職種の人が窃盗団の一味ということもあるようです。このように盗まれた高額なクレーン付きのトラック(ユニック車)は解体され、盗まれたことが分からないように部品ごとに東南アジアなどの海外へ運ばれているそうです。

それにしてもユニック車などのトラックは盗みやすいのでしょうか?
ユニック車の車両本体価格は高額なのですが、実は乗用車のようなイモビライザーや防犯用のセキュリティ装置がない車両が多いのです。そのため、車のドアのカギがなくてもドライバーなどの工具でカギを壊し、エンジンを直結させ始動、運転して車両を盗み出すことが可能なのです。つまり、クレーン付きのトラック(ユニック車)のセキュリティ面は、乗用車と比べひと昔、ふた昔前の状態なのです。

さらに、ユニック車などのトラックからバッテリーのみを盗む被害も増えているようです。トラックのバッテリーは車外にむき出しの状態で設置するので、バッテリーを固定するボルトを外すだけで取り外すことができます。そしてバッテリーは産業廃棄物業者やリサイクル業者などで換金できるので、窃盗から金になるブツなのです。

自動車窃盗グループは、ユニック車のみを狙うグループや、トラックと乗用車をターゲットにするグループなど、ターゲット別にいくつかのグループに分かれている模様。高額な車なのでセキュリティ面は強化したいところですね。


ガルエージェンシー吉祥寺  代表・師 靖人
東京生まれの東京育ち。23区内から都下の隅々まで熟知し、土地勘がものを言う尾行には絶対の自信を持つ。浮気調査は特に依頼者から絶大な信頼を得ており、リピーターや弁護士からの紹介案件も多い。15年以上ノークレームの探偵。