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山崎製パンの商品に人間の爪が混入!原因不明で公表せず、被害者に取材

先頃、マクドナルドの商品に人間の歯が混入していたことが発覚して、騒動に発展した。通常ではあり得ないような異物の混入ということで話題になったが、混入の原因は不明であるという。同様の問題が他の企業でも発生していたことが、このたび当サイトに読者から寄せられた情報によって判明した。

山崎製パンの「北海道産小麦の黒糖入りロール」という商品に、人間の爪が混入していたというのである。当該商品を購入した人物(以下、「被害者」と記載)によると、購入日は2018年6月26日である。翌日の朝、そのパンを家族が食べた時、生地の中に異様に弾力のあるものが含まれていることに気づいた。

吐き出して確認したところ、人間の爪らしきものが混入していた。その場で写真を撮影し、山崎製パンのお客様相談室に連絡した。当日の午後、社の担当者が被害者宅を訪れて商品を回収するとともに謝罪。その際、パンの代金として200円を置いていった。後日に調査結果を報告すると、担当者は述べた。

 

 

 

7月5日の夕方、担当者が再び被害者宅を訪れて、調査結果を伝えた。社外の調査機関が調べた結果、混入物は人間の爪であることが確定したという。また、パン生地への混入であり、包装後の混入ではないとの説明もあった。調査結果の資料を見せてもらった際に、その複写もしくは撮影を被害者は求めたが、担当者はそれを拒否したそうだ。

製粉作業の過程での混入ではないかと推測していると、担当者は述べた。「被害者が希望するならば、混入経路をより詳しく調査する」というので、そのようにしてほしいと被害者は伝えた。13日、担当者が工場責任者とともに被害者宅を訪れて、その後の状況を説明した。調査を継続したものの、最終的に混入の経路はよく分からなかったという。

「当初は製粉会社での混入ではないかという話だったが、それならば製粉会社名を教えてほしい」と被害者が問うと、「粉はふるいにかけてから使用しているので、その段階で爪が入ることはない」と工場責任者は回答。「それならば、工場の職員の爪である可能性はないか」と被害者は尋ねたが、「全員の爪をチェックしたが違った」とのことだった。

「製粉会社ではなく包装前ならば、工場内での混入しかあり得ないのではないか」と再度質問したが、担当者は謝罪の言葉を繰り返すばかりで、これ以上の具体的な説明はなされなかった。本件について、公表の予定はないという。「以後、細心の注意を払うように工場へ周知する」というのが、同社としての今後の対策であるとのことだった。

爪が混入したパンを口にした家族は、この件が原因となって、一時期、パンを食べるのが苦痛になった。現在は再びパンを食べるようになったが、山崎製パンの商品は避けているそうだ。混入の経路を確認できなかったことに加えて、担当者の説明内容や同社の対応に納得しがたい点があったことから、安心して購入できないというのが理由だ。

ちなみに、当サイトが確認したところ、山崎製パンの商品に異物が混入していたという情報が、SNS等に多く出回っていることも判明した。プラスチック片、糸、シリコン状のもの、虫、蜘蛛などの混入が報告されている。いずれも素早い謝罪対応がなされており、同社から届いた謝罪文を公開した人物もいる。

 

 

 

 

こうした迅速な対応がなされていることは、評価に値するだろう。ただし、先述の被害者の件でも「迅速な対応」がなされているとはいえ、それが被害者にとって納得のいく結果にはなっていない。調査や対策の徹底こそを、被害者は求めていたからだ。速やかに謝罪したとしても、消費者の不安や不満が解消されなければ、信頼の回復は実現し得ない。

 

高橋 

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