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セブン-イレブン、常連にマスクを優先的に販売?現場を目撃した客と口論に

新型コロナウイルスによる肺炎の流行で、現在も全国的にマスクが入手困難だ。各地のコンビニエンスストア等でも、売り切れの状態が続いている。一方、広島県内のセブン-イレブンでは、「マスクを常連に優先的に販売しているのではないか」と利用客が指摘して、店側と口論に発展していたことが、このたび発覚した。

 

このたびのトラブルが発生した店舗(撮影時期は、トラブルの発生直後)。

 

当サイトでは、当該の利用客(以下、「A氏」と記載)に取材を申し込んだ。A氏が店を訪れたのは、2月上旬だった。当時、店内の商品棚にマスクはなく、入荷未定という掲示があった。ところが、A氏が店内で買い物をしていると、高齢の客が「マスクは入荷しましたか」と店員に尋ねた。すると、店員はバックヤードから多くのマスクを持ってきた。

それを見たA氏が「私も欲しい」と言うと、店長が来て「これは予約です」と説明した。マスクの在庫が豊富にあるならば、予約を受け付けていることや入荷予定があることについて、掲示するべきではないかとA氏は主張。それに対して店長は前言を撤回して、「これは予約ではありません」と述べたというのだ。

その後も口論が続いたが、納得のいく説明を受けられず、腹を立てたA氏は店を出た。本件をセブン-イレブンの本社に問い合わせると、まもなく回答が届いた。本社では経営相談員を通じて、店への聞き取り調査を行った。「マスクの入荷があれば取り置きをしてほしい」との客の依頼に応じているというのが、店側の回答だ。

 

 

A氏が目撃した件は、「予約」ではなく「取り置き」であるという。書類上の管理がなされたものを「予約」、口約束のみのものを「取り置き」と位置づけているとのこと。つまり、実際は「取り置き」だったにもかかわらず、A氏に対して店側が「予約」と説明してしまったために、混乱が生じたというのだ。

 

 

 

だが、このような説明を受けても、苦しい言い訳をしているようにしか聞こえず、納得しがたいとA氏は述べる。また、店の対応は正当と言えるか世に問いたいので、本件に関する情報をネット上に広めてもよいかとA氏が尋ねると、「どうぞどうぞ」と店側が挑発的な態度で返答したことも腹立たしいという。

当サイトでは、トラブルが発生した店に話を聞いた。現在の状況を尋ねたところ、「マスクは少しずつ入荷しています」との回答だった。入荷数は、A氏とトラブルになった時期と比べて激減したという。1回あたりの入荷数は、1種類につき各1点、全部で10点くらいであり、入荷の頻度は2日に1回程度であるとのことだ。

A氏が目撃した客は、たまたま常連だったのであり、取り置きの依頼は誰でも可能であるという。また、販売個数にも制限を設けていないそうだ。とはいえ、入荷数が少ないため、取り置きを依頼した客以外にはマスクが行き渡らず、店頭には並ばないという状況だ。予約や取り置きを受け付けているといった掲示も、店内には設置していない。

 

マスクの品切れ時に店内に設置されている掲示物(各店共通の文面)。

 

A氏が指摘するもう一つの論点は、口論の最中に店員の一人が「私たちもマスクがないんです」と叫んだことだ。これは、「まずは店員が自分たちの使うマスクを在庫から確保して、その残りを客に販売しているという意味なのか」とA氏は疑問視する。この点について本社にも尋ねたが、回答を得られなかったという。

 

※モザイク加工は当サイトによるもの

 

高橋 

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