「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」(通称「ファミコンミニ」、「ミニファミコン)の品薄状態が続いている。その結果、メーカー希望小売価格をはるかに上回る金額で販売する店が続出。また、高額での転売行為に及ぶ人々もいる。そうした事態に対して、非難の声が相次いでいるというのも実情だ。
先月には、大阪府内の中古ゲーム販売店の店員のTwitterでの発言が、一部で物議を醸した。「普通5900円→12800で売ってました すいません でも完売したので許して下さい 今度から盛りません」。「普通5900円」は、メーカー希望小売価格(正確には5980円)を指している。その後、当該のツイート及びアカウントは削除された。
一方、「価格.com」には高額で販売する店ばかりが掲載されているという異論が提起されて、論争に発展した。実際、ファミコンミニを購入可能な店の一覧には、10000円以上で販売する店ばかりが掲載されている。これに対しては、「サイトの趣旨に必ずしも反しているわけではなく、不当な掲載とは言えない」という反論がなされている。
当サイトでは、「高すぎる」、「転売を助長している」とネット上にて名指しで批判された店の一つに取材を申し込んだ。高額でファミコンミニを販売することについての見解を尋ねると、店の担当者は開口一番、「それはしょうがないですよ」と述べた。同店では、ファミコンミニの買い取り価格がメーカー希望小売価格を大きく上回っているというのだ。
品薄状態で需要があるゆえに、在庫を確保しようとすれば、このようにせざるを得ないと、担当者は主張した。他店の在庫や売り上げ状況も含めて、動向を見ながら買い取り価格を設定しているので、金額は一定していないという。転売行為については、「うちとしては、言うべきことはないと思います」と述べるにとどまった。
※モザイク加工は当サイトによるもの
高橋