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遺書

 

 


みなさんは遺書を見たことがあるだろうか。
私は職業柄、幾多の遺書を見てきたが、昨日、自殺した女性(29歳)の姉から直に受け取った遺書は、怨念にまみれていた。
独り住まいのアパートで首を吊るほんの数分前に書かれた遺書。

 

 

 

 

 

彼女の命を奪った詐欺師の名前を隠す必要は無い。調査が進めば公開したい。
姉は、妹が自殺した原因がこの男だと言うことを悲しむ父親に伝えなかった。
「自殺の原因を知ればお父さんは必ずこの男を殺しに行きます。それだけは避けたいんです。」

 

この男は

 

 

彼女が死んだと知った後も銀行のカードを使ってお金を引き出した。

 

それどころか、作らせていた金融のカードで限度額いっぱい金を借りたり、金券ショップで新幹線のチケットを溶かす等、やりたい放題で

 

死人に借金を背負わせた。

 

妹は死後も借金が増え続け、総額は700万円に達した。
姉は覚悟を決め、父親に内緒で妹の借金(男が作った借金)を全額

 

 

完済した。

 

 

父親に真実を知られないためだった。
妹が自殺した部屋の大家に1年半分の家賃や清掃の弁償、150万円も負った。
男は1円も弁済しようとしない。
男の両親は裕福だ。だが「私らには関係ない!」と謝罪の言葉ひとつも無い。

 

「渡邉さん、この世には天罰が下るということはないんでしょうか?」

 

天罰は下らなくても、この男は野放しに出来ない。

 

 

 

 

 

BOZZ(渡邉文男)

 

 

 

 

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