大学の准教授、盗用が大量発覚!Wikipedia等のコピペで論文を作成


大学の研究者が、Wikipediaや各種ホームページ、他人の論文などからの盗用行為(出典を記さない不正な引用)を繰り返しているとの情報が、当サイトに寄せられた。

問題視されたのは、兵庫教育大学の准教授・安原一樹氏が、同大学の紀要に2013年と2014年に発表した論文だ。2013年の論文の題名は「生涯学習の方法と評価に関する基礎的研究Ⅰ」、2014年の論文の題名は「生涯学習の方法と評価に関する基礎的研究Ⅱ」である。

2013年の論文では、「PDCAサイクル」に関する説明が、Wikipediaの文章に酷似しており、コピー・ペースト(以下、「コピペ」と記載)して多少の手直しを行ったことが疑われている。同様に、「新たな施設管理の視角」という項目にも、Wikipediaの「日本の市町村の廃置分合」のページからのコピペ・改変と思われる箇所がある。

2014年の論文でも、Wikipediaの「指定管理者制度」や「アルカトラズ島」のページにほぼ同じ内容が見つかり、それらの文章のコピペ・改変が疑われた。さらに、内閣府ホームページの掲載内容や、島根県出雲市ホームページに掲載されている文書からのコピペと考えられるものもある。

 

 

 

 

 

そして、論文の結論部分「今後の課題」という項目を、他人の論文からの盗用によって構成したという疑惑も浮上。国立国会図書館が刊行する『レファレンス』2012年2月号に収録の、柳与志夫氏による論文「社会教育施設への指定管理者制度導入に関わる問題点と今後の課題 」の冒頭に掲載された要約に、ほぼ同じ文章が見つかった。

 

 

先述したWikipediaの各ページの編集履歴を調べたところ、いずれも安原氏が当該論文を発表するよりも前に、コピペ元とされる内容が既に掲載されていたことが発覚。内閣府や出雲市のホームページについても確認したが、安原氏の論文が掲載される前から公開されていたものであることが判明した。

当サイトでは、兵庫教育大学の不正行為等の通報窓口を設けている、研究支援課に連絡を取った。このたびの件について、大学では把握していなかったという。発覚に至る経緯と主要な論点を口頭で伝えた上で、指定されたアドレスに詳細を記した資料を送信した。それらの情報に基づいて、検討作業を行うとのことだった。

なお、本記事に掲載したのは、情報提供者から指摘があった主要な点の一部である。ここに記した以外にも、複数の箇所でコピペ等の疑いがあり、当サイトにて検証を行った。これらに関しても、研究支援課に関連情報を提供済みである。

 

高橋 


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