沖縄のウミガメ研究団体、猫の不正な飼育で環境破壊?条例違反も発覚


沖縄でウミガメの調査・研究活動を行う団体が、環境破壊に加担しているのではないかという噂が広まり、騒然となった。発端になったのは、団体がTwitterで公開した内容である。2017年5月6日に、以下のツイートがなされた。「コイちゃんがシロハラクイナのヒナをくわえてきてドヤ顔しています。ヒナだけに避難が遅れたか」。

このツイートには、猫が鳥の雛を口にくわえている様子を撮影した画像があった。それを見た人々の一部は、絶滅が危惧されているヤンバルクイナと勘違いして、団体を激しく非難。その内容が各所に転載されるなどして、事実とは異なる情報が広められてしまった。すると、当該のツイート及び画像は削除された。

 

 

一方、団体が飼い猫を屋外に出していたこと自体を問題視する人々も多い。外部から持ち込まれた猫によって、地元の生態系に悪影響が及ぶのではないかというのだ。団体が活動拠点にしている黒島がある八重山郡竹富町の条例でも、猫を屋外に出さないように呼びかけていたことが判明し、条例違反ではないかという指摘がなされた。

団体は猫の画像に関して、「さきほどのツイートは不快に思われた方もいるようなので削除しました」と説明した。しかし、「不快」ということが論点ではないという批判が相次ぎ、かえって反感を買う結果に。やがて、今回の件は「不適切」であったとして、条例違反も認めた。「認識が甘かった」とのことで、「今後は条例に従い改善したいと思います」という。

 

 

さらに、2月のツイートにあった動画を問題視する声もある。サメを飼育している池の前で、飼い猫がくつろぐ様子を撮影したものだ。危険な場所に猫を近づけた上に、制止せずに撮影を続ける姿勢に疑問が提起された。飼い猫の「安全を保持する」ことも条例に規定されており、これに抵触する可能性がありそうだ。

 

 

 

当サイトでは、竹富町役場に連絡を取った。このたびの騒動については、既に把握しているという。外部からメールで連絡があり、確認したという。条例に関しては、あくまでも努力義務規定であるとのこと。したがって、猫を屋外に出して捕食させることは適切ではないとはいえ、役場として強い指導を行うことは考えていないそうだ。

 

 

ただし、西表島のような特殊な生態系が存在する地域で同様の問題が発生した場合には、対応が必要になるという。黒島では、ネコが屋外に出たとしても、生態系に致命的になる事態が発生するわけではないと、担当者は述べた。猫をサメに近づけたことが問題視された件は、初耳だったという。この点に関して、改めて詳細を確認するとのことだった。

 

※モザイク加工は当サイトによるもの

 

高橋 


SNSでもご購読できます。