日本の朝の通勤風景に外国人観光客が大感激で興味津々!その理由とは?


朝の通勤時間帯に、複数の外国人たちからカメラを向けられるという奇妙な体験をしたとの情報が、読者から寄せられた。その実態を調べてほしいというのが、読者からの依頼である。今年1月の朝、JR品川駅で山手線を下車し、取引先の企業へ向かう途中での出来事だったという。

調べてみたところ、通勤時間帯に品川駅構内を歩いていく大勢の人々の様子を撮影した動画が、以前にもYouTubeで話題になっていたことが判明した。動画の撮影者は、海外から日本を訪れた人物である。膨大な数の人々が出口に向けて一斉に歩いていく光景に衝撃を受けた模様だが、撮影の経緯は不明だ。

そこで、現地で実態を確認することにした。通勤時間帯の品川駅は、大混雑だ。広い通路は、両端に設置されたロープで区切られていた。ロープ内、つまり通路の大半の部分が、出口へ向かう人々専用となっている。この時間帯は、出口へ向かう人の方がはるかに多いからだ。改札口へ向かう人々は、両端にあるロープの外側を歩くように定められている。

通路を出口に向けて進んでいくと、駅構内の2階の眺めの良い場所から、カメラを向けている数人の姿があった。いずれも外国人であり、望遠レンズを使用して、出口へ向かう人々を撮影していた。彼らが撮影場所として使用しているのは、「STARBUCKS COFFEE」や「BLUE BOTTLE COFFEE」といったカフェの店内である。

 

 

 

撮影している外国人たちに話しかけてみた結果、そのうちの1人からかなり流暢な日本語で詳しい回答が得られた。日本にはこれまでに何度も来ており、日本語も勉強しているとのこと。ここでの撮影の理由は、「大勢の人々が、一斉に出口に向かっていく様子がクールだから」というものだった。母国では、見たこともなかった光景だという。

 

 

 

品川駅を最初に訪れたのは、海外の業者が実施した、都内を中心とした観光ツアーだったそうだ。早朝の築地市場での競りなどと並んで、品川駅の朝の光景を見学するという企画が、ツアーのオプションに含まれていたという。それ以来、朝の品川駅をたびたび訪れている。季節によって人々の服装も大きく異なり、見え方が変わるのも面白いという。

 

 

続いて、海外からの観光客向けのツアーを実施している都内の業者数社に話を聞いた。だが、朝の品川駅をツアーの集合場所にしている業者でも、通勤中の人々を見学の対象にするという企画は行っていなかった。「海外からの方には人気になるかもしれませんが、通勤途中の方々を『観光』の対象にすることは失礼ですから、(そういう企画は)あり得ないと思います」という。

ネット上では、先述の動画のコメント欄をはじめ、「品川駅の朝の光景に感激した」というコメントが多く見られる。そのようにして、「日本へ行ったら、この光景を見る価値がある」という情報が広まりつつあるのかもしれない。渋谷駅前のスクランブル交差点のように、海外からの観光客の撮影スポットになる可能性もあるのだろうか。

とはいえ、通勤中の人々は、こうした傾向を必ずしも快く思っていないだろう。実際、外国人たちからカメラを向けられていることに気づくと、顔を背けたり早足で歩いたりするなどして、写ることを避けようとする人々も見られた。毎日の通勤に品川駅を利用している人々からすれば、「歓迎」とは言いがたい現象かもしれない。

 

高橋 


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