【潜入調査】75才女詐欺師を探偵が追う 自称「秘密資金にアクセス出来る女」②


前回の続き

女詐欺師S氏と依頼者Aさんが会ったのは約2年前、リサイクル業などを営んでいる依頼者にS氏が不用品処分を依頼したことが、事の発端でした。

S氏は数万円の処分費用を持ち合わせが無いという理由で当日支払わず、Aさんは請求のために度々S氏を訪ねることになったのです。何度かS氏宅を訪れている内に莫大な資金が動くプロジェクトの企画書や様々な資料を見せられて話を信じてしまい、共同でビジネスを進めるという名目で仕事の拠点としてAさん名義で賃貸物件を借り、そこにS氏が居座ってしまいました。

                         (S氏が作成した資料の一部)


S氏は時折Aさんを呼び出して、事業計画書などを見せ信用させようとしていましたが、資金が入るどころか家賃も払わずに、ついには食費などもAさんにねだることも。さすがにおかしいと感じたAさんは警察に相談しましたが、証拠などが少なく処分費の支払いも一部あったことなどから詐欺として扱われませんでした。

そこでAさんは知人からの紹介でガルエージェンシーを知り依頼されたのですが、何をするにしても証拠が足りないという現状を打開するために、私はまず証拠集めとしてS氏に直接接触することにしました。

Aさんの先輩という設定で私がS氏の自宅に同行すると、挨拶もろくに交わさず横柄な態度でS氏が話し始めました。

                         (一方的に話を続けるS氏)

「あなたの将来のビジョンは?あなたのバックボーンを教えてちょうだい」
「とても大きなプロジェクトだから、あなたにその価値があるのか見極めてあげるわよ」

終始このような態度で話を進めるのがひとつの手口なのでしょう。話の中で「国家機密」「政府」「財務省」「皇室」「旧宮家」などのキーワードを織り交ぜてくる所はM資金系詐欺の常套句です。
未だ暗躍するM資金系詐欺ですが、次回以降は実際の手口などを公開していきます。


ガルエージェンシー横浜駅前千葉駅前汐留 代表・吉田 容之
ガルグループの複数の拠点で調査責任者を長年務めた豊富な現場経験を生かし、浮気調査・人探し等はもちろん他社では不可能な特殊な事案も対応可能。また、心理カウンセラーとしての資格を持ちご依頼者様の心のケアも行っている。


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