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リベンジポルノ画像の拡散を未然に防げ!勇敢な、しかし「危険な」行動

「猥褻画像(リベンジポルノ画像)の拡散が図られている。どうすれば止めることができるか」。このような相談が、当サイトに寄せられた。相談者(以下、「A氏」と記載)は、ある人物(以下、「B」と記載)が「元交際相手の猥褻画像を無料で提供する」とネット上で呼びかけているのを発見した。

画像に興味があるかのように装ってA氏が連絡をとると、「その画像で自慰行為をしているところを撮影した動画を送ってくれるか、画像をネット上に広めてくれるのであれば、提供する」という趣旨の返答があった。了解したとA氏が返信すると、Bから3点の画像が送られてきた。

そのうちの2点は女性の顔を撮影したもの、もう1点は女性が下着姿で開脚しているところを撮影したものだった。「もっと露出度の高い画像はないのか」と聞いてみると、さらに4点の画像が送られてきた。その中には、女性がキスをしている場面を撮影した画像や、女性の局部を撮影した画像もあった。

 

 

上記のやりとりの過程で、Bは女性の漢字表記の氏名や生年月日といった個人情報をA氏に伝え、それらを広めることを要求。女性の現住所は知らないと、Bは述べている。一方、既に200人近くにこれらの画像を見せているというのだ。ここまでのやりとりで被害状況の概要を確認できたと判断し、A氏はBとの接触を断った。

 

 

 

 

Bは自身の素性を明かしていなかったが、被害者及び被害状況が分かれば、画像が出回ることを未然に防ぐための対策をとれるかもしれないと考えて、A氏はこのような行動をとった。そして、その後の対応について、当サイトに相談したという。当サイトではA氏に詳しく経緯を聞くとともに、事実関係を確認した上で、本件を警察に通報するように助言した。

後日、A氏は警察に関連資料を提出し、事情聴取を受けた。その際、「たとえ正義感に基づく行動だったとしても、このようなことはやめた方がよい」と、A氏は警察の担当者から注意されたという。本件の被害者は成人女性だが、仮に未成年者だった場合、その人物の猥褻画像を所持しているだけで違法性を問われる可能性があるという理由だ。

 

 

捜査は既に始まっており、一定の時間が経過している。Bから提供された画像を所持している人々が、万が一それらをネット上に公開した場合は、同じく捜査の対象になる。そのような愚かな行為は、絶対にやめていただきたい。なお、被害の拡大防止を目的に、現段階で当サイトが本件を扱った記事を配信することについて、警察は了承済みである。

Bの陰謀を阻止したいという考えに基づくA氏の行動は、ある意味で「勇敢」と言えるかもしれないが、非常に危険なものだ。当サイトとしても、決して推奨できるような行為ではない。このような問題を発見した場合、自ら相手に接触して探りを入れようとすることのリスクは、あまりにも大きい。

 

※モザイク加工は当サイトによるもの

 

高橋 

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