保険会社からの依頼で調査してみると…、いたずらを装った保険金詐欺


依頼者は自動車保険を扱う保険会社。50代の自営業の男性から半年前に購入したBMWの車体にいたずらをされたと、車両保険を請求がありました。その内容がどうも怪しいということで調査することに。


男性の自宅を訪問し、いたずら被害のあった車庫を見せてもらいました。車庫には、BMWの代車となる中型の国産車と男性の妻が使う国産車が停まっています。2台の車が停めるとギリギリで、人の入れる隙間がほとんどない車庫でした。また隣家の塀に密接しており、敷地外から車両にいたずらするのは無理な状況でした。

男性が車両へのいたずら被害を発見したのは訪問した日の2日前の朝とのこと。自宅の車庫から取引先へ行くためBMWに乗ろうとしたとき、運転席ドアに複数の線状の傷を発見し被害に気付いたそうです。男性は一回のいたずらで車体すべてに傷をつけられたと主張しました。しかし男性は警察には届け出ていませんでした。


(画像はイメージです)

男性との面談を終え修理工場へ行き、男性のBMWを見せてもらいました。車両左側の運転席から後部座席ドアへ続く数本の線状の傷、トランク上部に線状の傷、助手席ドアから助手席側後部へ続く薄い無数の線状の傷が複数ありました。さらに助手席側の天井にも線状に傷が数か所ありました。車体が黒だったため、確かに傷は目立っています。しかし、どの傷も鋭利な金属片で車体塗装部を深く傷つけたものではなく、植え込みや生け垣などで複数回にわたって車体を引掻くことでできたと思われる傷でした。



被害現場の調査から男性の自宅車庫に駐車している車両間には人が入る隙間がないこと、大量の薄い傷を短時間で大量につけるのは無理であること、車両の傷は長年の使用でついたものと判断でき、いたずらによって傷つけられたものではないと保険会社に報告しました。その報告を受け、保険会社は男性へ車両保険の支払いを拒絶。

男性は保険会社に「裁判するぞ!訴える!」と凄んだそうですが、保険会社が支払いを拒絶して1年以上たったいまでも男性からの訴訟はありません。


ガルエージェンシー吉祥寺  代表・師 靖人
東京生まれの東京育ち。23区内から都下の隅々まで熟知し、土地勘がものを言う尾行には絶対の自信を持つ。浮気調査は特に依頼者から絶大な信頼を得ており、リピーターや弁護士からの紹介案件も多い。15年以上ノークレームの探偵。


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