Japass.YUZAWA
◆冬の食の楽しみ方


年の瀬も迫る昨今、今年は例年よりも気温の低い寒冬だそうで、すでに東京でも初雪を観測しております。 しかし、この年になっても未だに師走と言われるこの時期に師(先生)が走っている姿を見たことがありません。
雪国の皆さんは庭先の灯油を盗油されぬよう十分気を付けて下さいね。

冬というのは一年で最も食を楽しめる季節でもあります。
近所のスーパーでは鍋物やおでんのフェアが盛んに行われておりますし、いつもより焼き芋のオッサンのダミ声も一層気合を入れてるのか、もはや何を言っているかすら聞き取れません。 我が心の内ではいつ「芸人の王道、熱々おでんに挑戦しろ!」とかいう指令を言われるやもしれんと、冷々もんです。

そんな食という文化の中で古来より言い伝えられている格言があります。
夏には熱い物、そして冬に冷たい物を食べる事こそ真の食の楽しみ方。
そんな思いを巡らせていたらば編集部サイドより...

「なら熱いネタばっかりやってないで、
 たまには冷たい物でも食べて頭でも冷やしたらどうだ?」


という指令を受けました。
はて、どんな冷たい物を食べればこの燃え上がる若さを消火できるというのか?
頭を冷やせと言われたので、この際だから頭が痛くなるほど冷やせる常夏の脳腫瘍...

「カキ氷」でも...

そんなこんなで、結局この時期にカキ氷を食べる事とあいなりましたが、正直な所こんなネタで記事なんて出来ますかねぇ? 冬にアイスを食うエロゲーのヒロインだって存在するこの御時世、ありきたりすぎじゃありませんか?

・・・・・・っと思っていたのが2時間前。
今、目の前にあるカキ氷を目の当たりにすると、ただのグルメ企画だと油断していた自分の浅はかさなこと。

探偵ファイルのグルメ企画はこんなのやこんなのばかりだという事をすっかり忘れていた訳で、出てきたかき氷(?)を見て、『 "背筋が凍る" とは、まさにこのことか』と実感した訳です。


写真1
ドライアイス


わ〜い、さすが探偵ファイルだ〜♪

周囲では、コーヒーにドライアイスを入れゴポゴポいわせて「ハリー・ポッター!」とかノンキに遊んでるので、軽く氷点下の視線で見つめてやりましたが、誰も気づいてくれません。

俺には判る!
コレは食った次の瞬間には、間違いなくアイスエイジが見えちまうくらいクールビューティーになるという事も、当然この時期にシロップも削氷器も売ってるはずもなく、カキ氷とは名ばかりの、ただ荒く砕いただけの甲子園名物「かちわり氷(もどき)」同然だという事も。

今まで散々と灼熱に晒されながらも我慢し続けた、この体が警鐘を鳴らし拒絶してる。
しかしよく考えてみればコイツはたかが【二酸化炭素 Co2】。
四六時中人間が吐いてるものを、ただ食べればいいだけではないのか?
そうだ!植物だって二酸化炭素を栄養にしてるじゃないか!
というか食べれば酸素を吐けるんではなかろうか?
いざ!エコマーク受賞を目指し、低公害探偵を目指すべく...

いっただっきま〜す♪


写真2
地球に優しく、されど己に厳しく

写真3 写真4
オロチの血に目覚めた訳ではありません


ゴッフォ!ゴフッホッッ!
人間蒸気機関、2世紀遅れの産業革命、ワットの申し子...。

ヒトが煙を吐いているという絵図はもはや魔界の住人以外の何者でもありません。
後で動画を見た時、そこには餓鬼の如くドライアイスに食らいついている他人の姿が映っておりました。
●動画ダウンロード

再生には Real Player が必要です。
「ご・・ゴジゾウザバデジダ!」

そんでもってドライアイスを食べてみた感想はというと...

「酸っぱい!」

二酸化炭素は酸っぱいという事が判明しました。まさに世界不思議発見。
そして声を大にして...

「いっ・・痛てぇェェェぇェ!」

堺正章なら確実に「おっしょさ〜ん!」と叫んでしまう程、頭に激痛がほとばしります。
食べている時、煙の他にも出ちゃいけないものまで出ちゃってるし・・・。

編集部「お!ちゃんと食べたんだ。俺達見てなかったんだけど。」

ええ、なんとか。もう冷たいのは態度だけでいいッス。

編集部「じゃあ次は液化窒素とか飲んだりしてみるか。」

そんな事言う人は嫌いです。


探偵ファイル注:
この日、東京の気温が -10度を記録したため、ちょっぴり息が白いですが、YUZAWAが食べているのはただの豆腐です。




( 探偵ファイル・YUZAWA )



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