●更新日 06/20●
没個性マンと警察
前回、個性という名の呪縛に囚われている一般ピーポーを解き放つべく、原宿は竹下通りを疾走した。
そこで私は目覚めた。
最高
駆ける喜びに
もっと駆けたい。果てしなく駆け抜けたい。そんな想いが僕の体を突き動かす。
で、考えた。より速く駆けるにはどうしたらいいか。
そして閃いた。
逃げろ逃げろ
追いかけよう(婦女子を)
人間としての狩猟本能を思う存分満足させればきっと気持ちいいに違いない。そんなわけで、えりすを散々追い回したのだ。が今一つ燃えない。すぐ追いつくし、こうなんと言うかギリギリ感がない。むしろ逃げているえりすの顔がギリギリである。
そう、ガチで走る時というのは、追いかける時でなく、むしろ追いかけられる時なのではないだろうか。
ここで今回のタイトル「没個性マンと警察」ですよ。
犯罪者よろしく警察に追い回されたなら、きっと死ぬ気でダッシュできる!
そんな嫌な確信を得た僕は、これまた無駄な個性のメッカ、渋谷はセンター街にやってきた。
警察に追いかけられるとはいっても、実際に犯罪行為に手を染めるわけにはいかない。
なので、適法ラインかつヤバイ感じに、交番前で、
逃げろ逃げろ
追いかけます
追いかけられる為にこそ追いかける。なんだか哲学ぅ〜。
婦女子を追い掛け回す黒ずくめ。これはもう助けるしかないでしょう!
しかし、ここでちょっとした計算ミスが。
どうしよう
あっさり追いついちゃった!
駄目です。このまま、ちんたら走ったていたら馴れ合いだとバレてしまいます!
しかたない、
蹴ろう
どうです!?善良なる婦女子のピンチですよ!
カマン!ポリス!!
無視
「……。」
素無視でーす!
餌(えりす)が悪かったかな?
それより、今さらなんだけどさ。
没個性さらっさら関係ないよね☆
街の声
「ぎゃっ!」「うわっ!」「きもっ!」「こわっ!」「黒いのが!?」
センターGUYにも負けない個性。
探偵ファイル
|