●更新日 01/29●


拷問テイスティング@水 その3


次で最後だ。元ネタも実害もよくわからないがきっと一番有名な水の拷問を受ける。
頭の一点に水をただ垂らしていくという拷問だ。

「水滴を頭に垂らしていく拷問ってあるよねー」
「あ、それ知ってるー、でもそんなのほんとにつらいのかなー?」
「だよねー、でも頭がいかれちゃうっていうし、きっと凄くつらいんじゃなーい?」

こんなやり取りをしたことがある人は結構多いはず。
私も確かに興味がある。そして発狂したらどうしよう。
でも発狂して人を殺せば無罪だ。編集長を殺しても無罪だ。えへへ。

開始。

柱に体を縛り付けて頭に水を垂らしていく。
ただ

ひたすら

延々と

淡々と

黙々と

水を垂らしていく。う〜ん、


地味だ

別に発狂する気配も無い。長期戦は覚悟していたがここまで変化がないのは予想外だ。

しかしつらくないかといえば、そんなことは決してない。

何がつらいのか。

寒いのだよ


現在の気温は六度


こりゃたしかに拷問だわ。

水滴関係ないけど。


地味すぎて、終われない。

日も傾く。

一向に変化はない。気温六度がやばい。震えが止まらない。寒い寒い寒い。
めちゃくちゃきつい、でもこれ趣旨ちがくね?
終着地点が見えない。どうすればいい?凍死しそうだ。

頭の中にいろいろな疑問が生まれる。
水滴必要か?水滴の意味がわからない。
もしかしてこの拷問の意味ってこういうことなのか?
縛られて放っておかれる絶望感と水滴の意味不明さによるストレスで発狂するのか?

死ぬほどの寒さに心が折れて、
「ギブアップしていいですか」と言ってしまった。
無視された。みんな死ねばいいのに。

何事も無いまま水が尽きた。

全員に「どうすんだ、これ」みたいな空気が流れる。
みんな私を見ている。え?私が悪いの?発狂しなかったから?
もういいじゃないか。撤収しよう。帰ってラーメン食べたい。

そしたらとんでもないことを言い出す人物が現れた。

大住「まだ時間があるから一旦休憩してからもう一度やろう、これからもっと気温が下がるから発狂はしなくてもきっと面白いことになるよ」


はぁ?

ちょっと待ってくれ。本当にやばいんだって。寒くて死にそうなんだって。
今わかったぞ。殺す気なんだ。本当に人の命よりネタのほうが大切な人なんだ!
誰か助けてくれ!!マジで殺される。

だめだ。助けを呼ぼうにも、周りに誰もいない。

絶望に打ちひしがれる。






ん?


んん?


…なんか来る。絶対によくないものが、こっちに接近してくる。
助けてくれとは言ったものの、「こいつら」だけは絶対にマズイ。
やばい。やばいよ、これ。
デジャブだよ。前にも一回こんなことがあったよ。ああああああああ。



「またお前らか」



めっちゃ怒られた。
撮影もやめさせられた。
次みかけたら逮捕すると言われた。

拷問より、警察の方が怖かった。



拷問ランキング@水

最後に今回体験した拷問の「つらさ」をランキング形式で紹介。


3位 「溺れさせ」
プールで溺れ必死にもがいて水面に顔を出せた瞬間に誰かに足を引っ張られてまた水中に引き込まれる絶望が連続する。息が出来ないのは苦しいがそれ以上に精神的に苦痛なのは溺死の恐ろしさだった。

2位 「水飲ませ」
水は上から下へ落ちる。つまりどんどん気管に水が流れ込んでくる。変な話だが水に顔を突っ込まれるだけなら、水中で「休める」が、これだとその暇もなく、一瞬でパニックに陥る。

1位 「水垂らし」
夏にやればつらくないだろ、というのはやはり間違いで、寒さを抜きにしても本当につらかった。体の自由を奪われることがどれだけ人間にストレスを与えるか、それは想像を絶するほどの苦痛だ。


いかがだっただろうか?拷問テイスティング@水。
以前の拷問テイスティング@江戸よりも死が身近に感じられ、
つらいというよりは恐怖を感じる拷問が多かった。もう一生やりたくない。

話は変わるが、最後の拷問でおまわりさんが来た。
おまわりさんは「ここで虐待が行われていると通報が入ったぞ」と言った。
大住編集長は、

「いや、ちょっと友達同士でふざけあってただけです、遊びです、遊び

と言った。

私は思う。
いじめっこって、

いつの時代もおんなじことを言うんだな

って。



ニノマ


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