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神戸・猫6匹投げ殺し事件に隠された真実

 

事件の概要

兵庫県須磨署は7月1日、動物愛護法違反の疑いで、神戸市須磨区東落合1丁目、市営東落合住宅、無職 森山博人容疑者(37)を動物愛護管理法違反の疑いで逮捕した。森山容疑者は、5月26日の午後1時頃、同居の無職男性が飼育していた猫6匹を自宅のベランダから投げ落とし、5匹を死なせ、1匹を傷つけたとのこと。調べに対し、同容疑者は「猫のにおいがくさくて我慢できなかった」などと供述しているとのこと。




事件現場近隣での取材結果


同住所地近隣における聞き込み調査の結果(まとめ)



金○夫妻は、震災後に引っ越してきた住民である。同市営集合住宅は動物の飼育は禁止されているが、住民全体が暗黙の了解として動物を飼育している。その中でも金○さんは、自宅で猫を10匹も飼っている。野良猫を集めてきて、たくさん飼っていた。1匹2匹なら可愛いものだが、10匹くらい飼っていたので、臭いや糞の問題で、近所の住人とも揉めていたとのこと。猫の他にも、住宅の近くの鳩に餌を与えていた。しかし、それも原因の一端となり、鳩や猫が集まり、糞であちこちが汚れ、ひどい時には駐車場から車を出すにも苦労するような状況になったとのこと。




     猫6匹の落下地点





暴力団「○○会」組事務所への取材


森山容疑者が所属していた暴力団「○○会」組事務所へ赴き、取材を行う。以下は組員らの証言(まとめ)


森山は、もう大分前に破門になっていて、組の方では、今どこにいるのかすら知らなかった。奥さんは組とは関係ないから詳しくは知らない。森山とは刑務所で一緒だったが、担当官に諦められるほどの、手のつけられない暴れ者だったんだよ。というのも、昔、ひどい交通事故に遭い、脳手術をしたことがあって、その影響で、カッとしたら、手がつけられないほど暴れるようになったんだ。カーッとなったら自分でも止められないんだろうな。 猫を投げ捨てたというのも、おそらく、シラフではやってない筈だ。酔ってたんだろうな。行く先々で、しょっちゅう問題を起こすので、そのたびに警察に組がにらまれてしまうのはかなわないので破門になった。もう面倒見切れない、おまえはカタギをやってろってことでな。とにかく、あいつはウチとは関係ないからな。もう破門になってるんだから。もう一回言うとくぞ。ウチと森山は関係ないからな。そこのところを頼むぞ。(頼まれた探偵→八坪)




「金○秀子」さんが話す、事件の真実


猫の飼い主であり、森山容疑者が猫を投げ殺した際、現場に居合わせた「金○秀子」さんへの取材を行う(まとめ)


   

      金○秀子さん                 猫がいた部屋




被疑者:森山は、以前、暴力団に所属していたが、結婚を期に暴力団を脱退する。それ以降、土木関係の仕事を主な生業とするが、どの仕事も長く続かず、すぐに辞めてしまっていた。理由として、森山氏自身が極端に気が短く、その上、酒乱であったためと云われる。

その後、森山は、出身地である鹿児島県に戻ったが、ここでも、本人の性格や、酒癖等が原因で仕事に就いても長続きせず、暴力団に所属していたころの知人である金○氏を頼り、大阪に戻ってくる。そして、そのまま居候する。

その時から、森山は金○家を我が物顔で占領し始め、金○夫妻が寝室として使っていた部屋を自分の部屋にしてしまう。そして、以前からの酒癖の悪さから、金○秀子さんに対して、殴る蹴るなど、理由のない暴力行為を働く。又、秀子さんの飼っていた猫10匹に対しても、暴力をふるい、同宅内の一室に閉じこめる状態にしてしまう。

秀子さんは、その室内にて猫10匹と共に過ごす生活を続けていたが、事件当日の14年5月26日、普段と同じように朝から酒を飲んでいた森山が、いきなり腹を立て、秀子さんの見ている目の前で、同自宅内ベランダ部分より計6匹の猫を鷲づかみにして外に投げ捨てる。

地面に叩きつけられた猫たちは一様にひどい有様となったという。ある猫は顔面を打ち付けられて頭が潰れ、ある猫は内蔵を破裂させ、といった様子であったとのこと。

5匹の猫の即死死体のそばで、一匹だけ、辛うじて即死を免れた猫(呼称:ポコ)が「ニャー、ニャー」と、か細い声で鳴いているという状況であったが、これも虫の息であり、犯行後、付近の住民の通報により現場に駆けつけた警官の腕の中で死亡した。

死因は、落下の衝撃による全身の複雑骨折、及び、内臓の破裂による出血等によるショック死が原因だったと、後日、警察からの連絡があった。事件後、秀子さんはすぐに警察へ通報したのだが、所詮は“動物を殺しただけ”であったせいか、警察はなかなか動こうとしなかった。

森山はその後も金○家に居続けるが、秀子さんの再三の警察への通報により、約1ヶ月後の7月1日の午後5時過ぎ、ようやく駆けつけた警察官により逮捕される。尚、森山は警察官が同宅内に入って来た時、居間の押入に隠れるが、警察官が発見する。

秀子さんは、犯行後から今まで、犯行現場のベランダ部分や、猫が普段過ごしていた場所を眺め、一日ボーッとしているという。秀子さんは、以前大変大きな交通事故により、頭部に大怪我を負っており、その怪我が原因で情緒不安定になっており、現在も医療機関で通院治療を受けている。その一環として猫を飼育し、心のケアを行っていたとのこと。しかし、去勢等の避妊処置を猫に施していなかった為に数が増えてしまった。秀子さんは猫を殺された怒りで、森山をかなり憎んでいる模様。

秀子さんは、今でも、即死を免れた猫「ポコ」の無念の鳴き声が耳から離れず、眠れない日もあるとのこと。ふと、普段、猫が座っていた椅子や座布団を見て、自分の膝の上にあった猫の重みを思い出すと泣き崩れ、今後、二度と動物を飼う事が出来なくなった、とのこと。今でも、秀子さんの目には、いつもの場所に猫が居るような気がしてならないが、ベランダを見る度に、投げ捨てられる猫の姿を思い出し、やりきれない毎日を過ごしている。




    猫落下地点そばの張り紙





この犯人、警察から間もなく出てくるでしょう。奥さんが心配です。所轄にはその点を留意して欲しいです。
奥さんにも、暴行を受けたことで被害届けを出すように勧めておきました。
何度も言いますが、動物虐待の引き金は飼う側が握っています。
(今回は犯人の顔写真の入手が記事のアップに間に合いませんでした)





殺伐とした事件のあとに一服の清涼感を。私の一番好きな猫ちゃんサイトです→はなこ節





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