●更新日 12/14●

検事にも敵がいる  痴漢事件顛末


以下、先日の会社員痴漢事件、被害者女性の手記です。



警察と検察で調書を取った時、泣いてしまった事を覚えています。
自分がされた行為がひどく恥ずかしい事に思えたのと、詳しい話をすればするほど犯人にされた事を思い出さなくてはならなかったから。それでも、その思いに耐えて告訴をするという意思を持てたのは、「たかが痴漢」と思っていたであろう犯人が許せなかったからです。

犯人を捕まえて警察に行ったあと、長い取調べがありました。
同じ警察署内に犯人の男がいるのかと思うと、怖くて気持ち悪くて、上手く話ができなくなってしまいました。
それに、犯人に指を入れられた性器が痛くて、ひどく苦痛な時間でした。

病院に行ったら内外部が赤く腫れていると言われました。周りはほとんどが妊婦さんで、そんな中で私だけ痴漢にあって性器が痛いなんていう理由で、すごく惨めな気持ちになりました。知らない人に触られたあげく、怪我までさせられたなんて、悔しくて悔しくて仕方ありませんでした。

それから検察庁に行き、また調書を取ったのですが、その時に、検察の方から色々といわれたのを覚えています。
「告訴をしたい」という意思をはっきりと伝えているのに、何度も何度も、「本当に告訴するの?」と聞かれました。そのことで決心が揺らぐ事はもちろんありませんでしたが、ひどく不快であった事を覚えています。
それ以上、同じことを言われるのが嫌だったので、弁護士さんに告訴状を作成してもらい、私の代理人である弁護士さんを通して告訴状を提出しました。

提出したその後も、「傷つくのは君のほうだ」とかそんなような事を言われました。もう今の状態で十分傷ついてるのに、これ以上何をどうして傷つく事があるのか。このまま全てを放り出して、犯人に何の罪も償わせずに終わった方が嫌な気分になる事は間違いありません。告訴をしなかったら、それこそ悔しくて苦しくて今よりもずっと辛い気持ちのままだったと思います。人に何を言われても泣き寝入りだけは絶対にしたくなかった。「全部なかったことにする」「痴漢された事を忘れる」なんてそんな事できるわけがないですし。

でもマニュアル通りの謝罪文と僅かなお金で、犯人のしたことを全て許す気になんてなれません。
結局、痴漢をされる前に時間を戻す事でしか、犯人を許す事はできないと思います。

きっと私は一生この事を忘れないし、一生犯人を許せない。




被害者軽視の検事も少なからずいる。
女性の痛みが分からない、若い検事がいる。

驚くほど罪が軽い現行法。
改正はいったい、いつになるのかな?




渡邉文男



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