事件を見に行く「セイフコジャパンは本社機能が無い本社！？」

セイフコジャパンとの電話の後、私は管理会社の看板を何気なく見つめていたが、市内局番に注目。管理会社の市内局番は、32××で始まっている。一方、セイフコジャパンは33だ。

再び、管理会社に飛び込み「あー、そうですね。この周辺は全て32ではじまります。33だと、この周辺ではないですね！」と改めてセイフコジャパンに対して、困惑顔だ。

固定番号から住所地を割り出す――。
私は独自のルートを使い、セイフコジャパンの所在地を掴むことにした。この様なことは、合法的に進めることが肝要である。

住所地が分かるまで私は、セイフコジャパンのホームページを検証する事にした。

同社のホームページには、
2008.03.27　ホリプロのタレント伊藤かずえさんに使用していただき絶賛。
　　　　　 伊藤かずえオフシャルブログにて公開
（セイフコジャパンのホームページでは、リンクを張っている）。
マイナス10を使っているらしい。伊藤かずえは、個人的には好きなタレントだ。

私は、ホリプロに居る友人にくだんの件を尋ねてみたところ、翌日、回答が来た。
「マネージャーに直接聞いて（伊藤かずえ）本人に確認してもらったけど、“一回だけ”ヘアーメイクさんからプレゼントされたらしい。もう使ってないらしいよ」と言う。
また、「今は使っていないブログだけど、無断でリンクを張ったみたい」と付け加える。
ちなみに、伊藤かずえさんはご自身のブログの中で、「絶賛」とは、一言も書いていない。

さらに、
2008.05.07 東急ハンズ（ナチュラボ）で販売開始。初日からスタッフが実演販売を行いました。
とある。

この件も東急ハンズに聞くと、
「去年の12月に一回、納品があっただけ。その後、売れ行きが芳しくないので、今年の3月8日にセイフコジャパンとはお取引を中止しました。再開する予定は無いです」と述べた。

ちなみに商品は、東急ハンズの店頭に置かれていたのではないという。
ヘアケアやフィットネスを専門に扱う東急ハンズの「ナチュラボ」と言う、系列店のみで販売。2店舗あるが、丸の内店だけの取り扱いだったそうだ。

この原稿を書いているのは4月のこと。取り扱いが既に無いのに、「東急ハンズでの販売は中止しました」とホームページは訂正されていない。

私は、マイナス10ローションに書かれている製造元に対して取材を試みた。快く取材に応じたのは工場長のTさん。

Tさんは、「セイフコジャパンの商品はOEM。並木教授がライセンスしているのは（東京）日本橋にある○×と言う会社ですよ」と話す。

教えられた日本橋にある○×に対して、話を聞くと、製造元と同じ回答を得ることが出来た。

ここまでの取材から、「セイフコジャパンのマイナス10ローションはOEMであり、自社が開発した商品ではないこと。会社の住所地は不明であること」が判明した。

面白い事にセイフコジャパンは自社のホームページで、「ご注意　EGFマイナステンローションの類似品にご注意ください。」と注意を喚起する。
単なるOEMの会社であり、住所地も不明な会社が一体、何を言っているのだろうか。ちゃんちゃらおかしい。
この様なことを調べている最中、セイフコジャパンの固定電話から住所地が分かったという知らせが届き、私は早速、セイフコジャパンの本丸に表敬訪問する事にした。今回も当然、アポ無しである。

昼下がり。セイフコジャパンを目指す

鉄ちゃん