●更新日 06/30●







事件を見に行く「中国パクリ新幹線」





新幹線技術もパクられた


北京・上海高速鉄道(中国新幹線)の開業が目前に迫っている。6月27日、国内外のメディア向けに 開催された試乗会を表敬訪問してきた――。


中国新幹線は、日本の川崎重工業車輌と独シーメンス社が技術支援した。中国の車輌メーカーは「中国新幹線のCRH380Aは“準国産”。輸出も視野に米国へ特許を申請する」と、のたまう。

E2系
中国新幹線のベースとなった「E2系」


川崎重工業車輌のある幹部は「契約では供与の技術は、中国内の使用に限定」と中国を非難する。「中国新幹線は300キロ。供与の技術は250キロだ」と中国は独自開発を主張。E2系の運行速度は、260キロで「限界速度」ではない。防音対策の費用対効果からも、300キロの必要は無い。

ちなみに最高時速は当初の350キロから、300キロに抑制。速度を引き下げたのは、汚職で更迭された前中国鉄道相の劉志軍が安全性を無視、最高速度世界一に固執したのが原因だ。

CRH380A
中国の誇るCRH380A。「E2系」の模倣でしかない


私は新幹線の生みの親、島秀雄元国鉄技師長に生前お会いした事がある。同氏は大正14年に鉄道省に入り、蒸気機関車の国産化を推進。「鉄道斜陽論」を覆す、新幹線を生み出した人だ。

島氏は1928年、国産初の3シリンダー蒸気C53を設計する際、輸入機C52(8200型)を研究。リンクの軽量化以外は模倣した。後年、島氏は「C53は唯一の駄作。軽量化で、硬性不足になった」と反省の弁を残す。


“人マネ”は学ぶという事。マネられるのは、それがいかに優れているかの証。悪い事ではない。

中国は、一度も大事故を起こしていない日本の新幹線の安全性を、マネるべきだ。線路の安全設計や地盤沈下による走行支障。中国鉄道省の元幹部も「乗りたくない」と発言、身内からも安全性が疑問視される。

開業のベルは、まもなく鳴る――。

CRH380A
“独自開発”というCRH380Aが上海虹橋駅を発つ



鉄ちゃん(元全国紙記者)




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