●更新日 07/05●
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『野々村竜太郎、もしかして躁状態!?』





兵庫県の野々村竜太郎という議員(以下、竜ちゃん)の記者会見が世界的にも話題になっている。たまたま私も朝のニュースで目にして、これはいったい何なのだろうと首を傾げた。うちの精神科の待合室に座っていても不思議ではない雰囲気だ。

と思っていたら、やっぱりBOSSから問い合わせがきた。


「あの人、病気じゃないの?」


一般に、ストレスにさらされると、多くの人はうつ状態になるが、中には躁状態になる人もいる。どちらも無意識なストレスへの対抗方法だ。一般に「葬式躁病」という言葉があるが、これがまさにストレス対抗性の躁状態である。


さて、皆さんにとって躁状態というと、明るく楽しくハッピーで、ヘラヘラ笑っているイメージかもしれない。大きくは間違っていないが、躁状態の人の中身をもっと突き詰めていくと、彼らの根本にあるのは「他者による評価への無関心」である。「万能感」と言っても良い。


例えば教科書的には、躁状態の女性は化粧が濃くなる。これはおおむね正しいが、実際の臨床場面では、その逆にまったくのスッピンの人もいる。化粧をすべきところでしなくなるのだ。では、異様な厚化粧とスッピンの人の共通点は何か。それは「わたしが良いと思うものがすべて」といった万能感であり、他者からの評価への無関心だ。


竜ちゃんの記者会見を見た時に感じたのが、この「無関心」。

疑われたことに対する怒りや嘆きを表現する時、普通の人はもう少し表情や口調を抑える。そうでないと、他者からの評価が悪くなることを意識的にせよ無意識にせよ分かるからだ。ところが竜ちゃんは、そこに歯止めがかかっていない。他者からどう評価されるかに無関心に見える。自分をよりよく見せるためのセルフモニタリング機能が完全に麻痺している、そんな印象だ。


もちろん、他の可能性も思い浮かぶ。例えば、BOSSから見せてもらった県議になりたての動画(現在は非公開に)。

ここからは、主張や想いがまったく伝わってこない。

この伝わらなさから、「スキゾイド」(リンク)を思い浮かべたが、県議になるには支援者との協力が必要な選挙戦があるし、彼の経歴とスキゾイドとは合わない。


また、号泣記者会見で見せた態度は「感情失禁」という症状にも似ている。ちょっとした刺激で急に泣いたり、笑ったり、怒ったりする。多くは脳卒中や頭部外傷後の人に見られるが、竜ちゃんにはそういう病歴はなさそうだ。


他にもBOSSとあれこれ語り合ったが、あぁ、考察するには字数と時間が欲しい。本業のほうでちょっと激務続きなのだ。そこで、ごくごく簡単な、あくまでもテレビを見ての印象としての結論。


竜ちゃんはどうも躁状態ぽい。


そんなこんなでBOSSと話し合った後、ふと気になって尋ねてみた。

「まさか、竜ちゃんを探偵ファイルの次の記者候補にしないですよね?」

BOSSは笑ってこう言った。

「森口氏のおかげで、悪いイメージ過ぎない?」

ええ、BOSS、


正直、次の記者候補は

小保方さんだと思っていますから(笑)



ヤブ ヤブ


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