●更新日 09/19●
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北朝鮮からの手紙





日朝政府間協議が急速に進展する昨今、記者のもとに北朝鮮から手紙が届いた。


北朝鮮からの手紙

質素な封筒だが、紙の質は十数年前と比べて格段に上がっている。




ワードで作成しインクジェットプリンターで出力してあるあたりが、向こうでの暮らしぶりを窺わせる。
消印は8月30日。受領したのは9月3日の夕刻。

北朝鮮からの手紙


北朝鮮から約5日で手紙が届くとは!



これは韓国へ送る場合と同等、またはそれ以下の日数である。
これまで朝鮮からの信書が到着するのは2〜3週間、早くて10日前後。日本から送る場合は、到着まで3週間から1か月は要していたのだ。30日に平壌で集配され4日しかかからなかったことをみると、昨今の北朝鮮の中央郵便体系がかなりシステム化されていることを窺い知ることができる。内容は、送り主の近況報告といったたわいのないもの。

やはり、日朝間交渉の影響か?という点について某日本政府関係者は「民間の信書伝達に関する具体的な決定はない」という。また、航空事情に詳しい旅行業界関係者は「単に今回、手紙を積んだ便との接続が北京空港でうまくいっただけ」と話す。
実際、平壌〜北京の増便や日本との直行便設置、アライアンスの加盟など環境整備がなされていない状況をみると政治的影響はなく、偶然の結果である可能性が高い。
また、依然として両国間の物品や信書のやり取りは禁止または規制されているのである。

年に数回、中国と北朝鮮に渡航するビジネスマンに話を聞くと
手紙がこうして往復できるのは稀なケース。現在はどちらかの税関でストップされ、届かないことのほうが多いと言う。
とはいえ、制限はあるにしろこのようにして迅速に信書が到着するというのは、兆しの一つであると考えても良いだろう。

来週には「大きな動き」があると言われる日朝間交渉であるが、日本にとっての悲願である拉致被害者帰還に対しても一層の進展があることを期待したい。



安宿 緑 安宿 緑


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