※「探偵魂」このＨＰで新しく始まるコンテンツのこと。

探偵魂のコンゼプトは、誰も知らないニュースを配信すること。



このことは関係者ならみんな知っている。



居合わせたみんなが、おかしい人を見る目に変わった。





好きにしていいよ、ラディン。







タクシーに乗り、新大阪駅へ。



園堕の仕事は、キップを買うこと。



ただ、それだけのために私にくっついて東京から来ている。



新幹線に乗る。しばらくして



「次は〜新神戸、新神戸〜」



私は、寝不足と講演の疲れで爆睡の一歩手前だったが



こうべ（東京と反対方向）と聞こえた気がして、園堕に尋ねる



「ん、今、神戸って言わなかった？」



すると彼は私の顔を見てにやっと笑い



「またあ、ＢＯＳＳ、いいかげんにしてくださいよ、京都っていったんですよ！」



そうだな、私は疲れているんだ、もう寝よう・・・






目が覚めると






そこは博多駅だった。雪国じゃなくて。




「あ！ＢＯＳＳすいません！！間違えました！！東京じゃないですっ！！」



いいかげんにするのはおまえだろう。



頼むから、そんな大きな声出さないでくれる？



乗客一同に笑われてるじゃないの。



私は、放心状態になり、博多駅のベンチにへたり込んだ。



信じられない・・・・



こんな目に合うくらいなら、一人で来ればよかった。



悔しくて、涙が止まらない・・・




「乗り越し」なら聞いたことがあるが



今、目の前に起こっている現実は、一体何と言うんだろう？



乗り逆？　乗りアホ？





やがて、みどりの窓口から帰ってきた園堕がこう言った。



「ＢＯＳＳ、料金は要らないそうです。よかったです！」





何がよかったんだ、ん？





私は殴りたい衝動を抑え、園堕が嬉しそうに差し出すキップを見た



キップに博多駅のハンコが押してある。



これを見て、こういう人って過去にもいるんだね。



よかった、私が人類史上、最初じゃなくて。



ほんの少し、救われたような気がした。






遠い〜遠い〜遥かなる帰り道。





大阪から東京まで、博多での泊まりも入れて１５時間。



こんなことなら、華のニューヨークに行けばよかった。