出たばっかりのハードは買っちゃいけないの見本、マイクロソフトのX・BOX。
しかも相当重い。ゲームじゃねえよこれ。大きさもパソコンと変わらんし。
X・BOXにレーシングゲーム、フェラーリハンドルを事務所から家までひいひい言いながら持って帰って、いざスタート!
おい、ポイントが貯まらんじゃないか。いつまでたってもミニ・クーパーのままじゃないか!
これじゃまるでセーブできんドラクエと同じだ。しかも俺、ミニ・クーパーが車の中で一番嫌いなの。だって頭が天井につくし、乗り心地が最悪。デパートの屋上のかぶと虫よりひどい車 。
ムカムカしながら事務所まで運び、スタッフに交換してもらうように頼んだ。
マイクロソフトの言い分では、記憶システムに問題があり、不良品がたまに出るらしい。
じゃ最初から売るな
スタッフが交換してきたX・BOX。事務所でテスト。おー、ポイントが貯まった。よし、今度こそフェラーリまで出世するぞ!と勇んで家に持って帰る。歩きで10分の道のりだが、重いのなんの。ハンドルセットも二つだし。
さあて、すぐにミニ・クーパーとおさらばするぞ、スイッチ・オン!
って。またポイントが貯まらない。ぐお〜〜!! 俺か?俺の運び方が悪いのか?それとも
家の磁場が悪いのか?
マイクロソフトに文句を言おうにも、午後8時を回っている。
やり場の無い怒りを抑え、俺はフェラーリのハンドルでミニ・クーパーを操る。
やったぁ!1位だ・・・・しかし、ポイントは何度やっても貯まらない。何度も、何度も。
気がつけば、X・BOXを隣の部屋に投げ飛ばしていた。
鈍い音がしたので、たぶん、もう二度と使えないだろう。ざまーみろ、マイクロソフト! つーか
俺の一人負けじゃないか。
ポルシェ炎上の真相
それから、ポルシェvsフェラーリの炎上をかけて、このゲームで戦った日高君へ。
ゲームだと横Gはかからないから俺に体をぶつけるな!
じゃなかった、君に告白したいことがある。
実は、俺、本当は君が来る前に、一時間、このゲームを練習したんだ。
さも初めてやるような顔をして・・・・。正直、すまんかった。
これがその証拠写真だ。だから3−0で俺が勝ったんだよ。
ほら、見なよ画面を。正真正銘、ミニクーパーだろ?
どうしてそんな嘘をついたのかって? わかった、はっきり言おう。
ポルシェのボンネットがこげた時の修理代は3万円で、フェラーリは40万円かかると言われたからなんだ。会社にそんなに負担をかけられないだろ?
だから、涙を飲んで君に嘘をついたんだ。アンダスターン?
君も探偵のはしくれだったら、これからは
あんまり人を信用しないほうがいいよ。
特に俺は。
フェラーリ燃やす気、最初っから無いし。