●更新日 05/04●


誹謗中傷荒らしの被害届を警察に出した実例


ブログ等を運営していると、「荒らし」の被害に遭う可能性があるのが、ネット活動というもの。
自分の管理している場所が荒らされて、被害届を出した場合、警察はどう対処してくれるのか?

ある人が、いわゆる「ブログコメント荒らし」に逢い、警察に資料と共に被害届を出したときの話を聞かせてもらえたので、実例を紹介する。

結論から言うと、「荒らし」は「匿名プロクシ」を悪用していたため、犯人検挙には至らなかった。
警察からは、まず電話で説明があり、提出した資料と共に、以下の書類が添付されていた。


捜査した経緯と共に謝罪&被害者をねぎらう言葉が書かれている


「シンガポール警察」が介入しているのは、シンガポールの匿名プロクシを使われたということ。
プロクシについての詳しい説明は省くが、海外の匿名プロクシを仲介すると、書き込み者の身元を完全に隠すことができるため、警察の捜査も及ばなかったということだ。

公開されている「匿名プロクシ」の情報は、少し調べれば簡単に見つけられる。



プロクシからは「2ちゃんねる」への書き込みはできないことが多い


しかし、匿名プロクシの全てが、個人情報を隠してくれるものではなく、発信者が記録されているものもある。その場合、犯人特定→逮捕、となるので、安易に誹謗中傷や犯罪予告の踏み台にすれば、痛い目に逢うのは間違いない。
このケースでは、「たまたま」記録されていなかったので、犯人が特定できなかっただけだ。

さて、ブログや掲示板によっては「プロクシからの書き込みをできなくする」設定が可能なので、運営する場合、そういう機能がついたサービスを利用すれば、対処しやすいだろう。




海外のネットカフェが犯罪的書き込みに使われることも


日本など先進国の場合、プロバイダにはアクセス情報を保存しなければならない法律があるため、ネット回線を使った身元はほぼ分かるようになっているが、海外には、そんな法律が無い国も多い。

「ネットは世界とつながっている」……そのことは、いつでも念頭に置いておこう。



梅宮貴子(警察庁・サイバー犯罪対策サイト



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