●更新日 06/21●


某大手宗教団体に入信を断られた人の話


世界を放浪するバックパッカーは、旅人同士「助け合い」を行う。
なので、お世話になった人の恩は忘れない、大変律儀な人が多い。

そんな旅人でも特に律儀で有名な海外放浪者、Aさんのお話……

旅先の安宿街でお世話になった人から、
Aさんも××に入信しなよ!
などと言われ、形だけでも入信しようと試みた。

さて、××に入信するにはどうすればいいのか?


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お祈りで簡単に入信許可されるのでは?


Aさんは、まず、紹介者の教えてくれた幹部の方に連絡。
すると、「家まで来て下さい」とのこと。

幹部の方のお宅は西東京市・保谷……
Aさんは節約家……そうでなくても、保谷くんだりまで呼び出されれば、入信をとまどうだろう。

それでもAさんが律儀に幹部宅を訪ねると、勧誘されるどころか、
入信に必要な要件を色々と示された

1.毎日朝晩2回(××様を讃える)お祈りをしなさい
2.××新聞を最低3ヶ月購読しなさい
3.
座談会に最低2回参加しなさい(※1)

……1と3は無料だが、2は海外放浪貧乏生活のAさんには困難。


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宗教団体の座談会参加は無料だが……


普通ならここで、「義理は果たした」と入信をお断りするのだろうが、義に厚いAさんは、その日は引き上げるものの、まだ諦めない。

まずは3を果たそうと、座談会に参加するため、再び保谷の幹部宅を訪れた。

……が、「前回から一週間以上経つのに、××新聞を購読していなかった」という理由から、

座談会への参加を拒否された!

Aさんにも参政権はあるのに……(※2)

親切にされた恩返しのため入信までしようとしたのに、この展開……

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見返りを求める親切ではないのだろうが

恩返しすらできないとは

Aさんも、Aさんを勧誘しようとした人も、やりきれない……


※1 「座談会」は講演会のようなものではなく、他の会員と語り合い、××様への忠誠心を確認するものらしい。
※2 海外居住者にも国政への参政権はある。




アードバーク(構成:梅宮貴子)



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