●更新日 11/24●


ロス疑惑との血縁関係は?大女優の死で怪情報が再浮上!?


「ターキー」の愛称で知られた水の江滝子が死去した。




94年の映画『女ざかり』以降は表舞台から遠ざかっていたため、若い世代にはあまり知られていないが、若き日は「男装の麗人」と呼ばれて絶大な評価を得た女優である。



その後もプロデューサーに転身し、石原裕次郎や岡田真澄をはじめ、数多くの大スターの発掘に貢献。
93年には、森繁久弥が実行委員長を務めた生前葬も話題になった。

そんな水の江の後半生は、ある意味で波乱万丈なものだった。
というのも、ロス疑惑で有名な三浦和義との関係について様々な噂を延々と流されたからである。

その噂とは、水の江の甥に当たる三浦が、実は甥じゃなくて隠し子なのではないかというもの。
週刊誌が様々な検証の末に至った結論は、「実子ではない」だったが、噂は日本中に拡散してしまった。


そもそも、このような噂が流れたのは、「二人の顔がソックリだ」というのがキッカケ。
三浦は子役として活躍していた時期があるのだが、デビューを勧めたのは水の江だったという。
ハンサムだった三浦を、「男装の麗人」の実子と思い込む人々が多かったのは無理もない話である。
というか、三浦自身も実子説を信じていた時期があるのだ。
それについて、こんな話がある。


「私の叔父は、松竹に長年勤めていました。ある時、叔父に『三浦ってターキーの子供なの?』と聞いたら、叔父は『社内では当たり前のようにそう言われてきた。お偉いさんや本人の前では、誰もそんなこと口にしないけど』と答えました」(松竹元社員の関係者)


ロス疑惑以前から、身内の間では実子説が囁かれていたようだ。
やがて、水の江自身が「三浦は実子でない」と宣言して、ようやく騒動は鎮静化したわけだが……。


「その頃、叔父は亡くなっていました。叔父が真相を知っていたのか、本当のところどう思っていたのか、結局知らないままになったわけで、生前にもっと聞いておけばよかったと悔やんだものです」(同上)


昭和の大事件と、それに巻き込まれて芸能界を引退、本名を改名してしまった大女優・水の江。
もはや、大事件の主役も水の江も亡くなってしまい、実子説は謎のままになってしまった。
ロス疑惑より前の段階にも社内で囁かれていたとなると、「もしかして実子説はホントだった!?」とも思えてくるが、果たして真相はいかに……。


彼女が天命を全うした時、三浦も森繁も、既にこの世を去っていた。
戦前から21世紀まで激動の時代を見届けた水の江の死去は、昭和の終わりを強く印象づけるものである。



芸能探偵



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