●更新日 01/27●


また江原か!歯切れの悪い会見に疑問の声が続出


ネット上での江原啓之バッシングが止まらない! 昨日のニュースウォッチでお伝えして以降、江原氏関連で新たな動きがいくつか見られたので、続報をお伝えしよう。

2008年1月26日、5月に上演されるオペラ「セヴィリアの理髪師」の製作会見に江原氏が姿を見せた。江原氏は同作でオペラデビューを果たすとのことで話題を呼んだが、今回はやはりBPOから「放送倫理違反」宣告された件について関心が集中した模様だ。
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同日のスポーツ報知によると、江原氏は「事実関係を整理、分析中です」と述べ、フジテレビとの話し合いを今後行なうことを明らかにしたという。今回の会見内容は「すべて「整理中」と歯切れが悪かった」と、スポーツ報知も批判的に記している。

ネット上では特にここ数日間、江原氏についての話題が各所に見られる。そうした状況で、江原氏のHPの訪問者も急増しているようだ。1月25日の夜から翌日の夜中までアクセスが集中し、閲覧が困難な状態が続いたとの報告が、HPに掲載されることとなった。

また、現在2ちゃんねるを中心に各所にて、江原氏に対する膨大な数の疑問が提示されている。興味深いものの一つとして、「江原氏は他人の前世を○○(例えばヨーロッパの貴族)だと言うが、仮に輪廻というものがあるとして、人間は人間にしか輪廻しないものなのか」という疑問がある。確かに江原氏は、「あなたの前世はゴキブリでしたね」などとは言わない。

更に、上記の点を認めた場合に、人類の個体数が増えていることをどう説明するのか、という。江原氏の霊視では必ず、その人に前世が存在しているということになっている。ところが、輪廻をしていない新しい魂の誕生がなければ、個体数の増大を説明できないではないか、というわけだ。ということは、やはり前世が他の生物である可能性を想定せざるを得ないのか。

そう考えるとしても、新たな疑問が生じる。ある人の前世が人間以外であるという可能性もあり得るならば、全ての生物の中で人間が人間に生まれ変わる確率というのは極めて低いことになる。それにもかかわらず、これまで江原氏が霊視した人物たちの誰もが、前世は人間であるというのは、どういうことなのか。

こういった疑問が提示される一方で、過去に江原氏に対してネット上で批判的な見解を述べた著名人たちの声にも注目が集まっている。オカルト批判で有名な早稲田大学名誉教授の大槻義彦氏は2007年12月、自身のブログで「江原の霊能力とやら、調べれば調べるほど、驚きあきれるものです。よくぞここまでインチキを語るものだと・・・」と述べている。科学的な立場からの反論を次々に展開した上で、これから江原氏を論駁する著書を刊行する予定であると告知している。

また、オウム問題でおなじみのジャーナリスト有田芳生氏は昨年、脳機能学者の苫米地英人氏の著作を紹介しつつ江原氏を批判している。江原氏が盛んに主張する「守護霊」なるものは、輪廻転生に関する主張に矛盾するはずではないか、という。輪廻したならば死んだ瞬間にどこかで生まれ変わっているので、霊魂がうろうろするはずはない、とのこと。

普段は霊能力等に関心がないと思われる人々まで巻き込んでの大論争は、当面続きそうだ。こうした動きを、番組で江原氏と共演している諸氏がどのような心境で見ているのか、興味深いところだ。



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