●更新日 02/09●


倖田擁護の勝谷誠彦、「羊水」騒動も吹っ飛ぶ危険発言


昨日のニュースウォッチでも触れたように、「羊水」発言で話題の倖田來未を擁護する声が、マスコミ関係者に意外にも多い。その一人である、コラムニストの勝谷誠彦氏の発言が注目集めている。

「羊水」発言について、「悪意で言っているわけじゃないから、だったら「それは違うから」って (放映時に)切ってあげればいいと思うんだけどね」と勝谷氏は倖田を擁護。最近ブログの炎上が多発していることにも言及して、それらは一種の「いじめ」、「過剰」であると批判した。また、バッシングに一般の人々が多数参加することになったことに勝谷氏は言及し、「日本人の品性の下劣さっていうのは、非常に許しがたい気持ちになることがあるね」と酷評した。

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また、倖田が出演していたCMの放映が中止されたことについても、勝谷氏は企業を批判。対応に問題があることを指摘し、事なかれ主義であると述べた。それに対し、アメーバニュースの掲載記事で、広告業界の関係者が勝谷氏に反論している。勝谷氏が倖田のCMは「自粛」されたと判断したことについて、実際のところはそうではないとして、次のように述べている。

「広告はイメージを売っているわけですから、特に食品の場合は“腐ってる”と言った口で宣伝されても良いイメージは湧かないのでは? あと、泣き顔の倖田さんが番組で謝罪した後にいきなりニッコリ笑った彼女から商品紹介されたら視聴者はどう思いますか? 決してその商品を買いたいとは思わないでしょう。むしろ、“しらじらしい”と思い、商品のイメージまで落ちてしまいます。そんなCMを今の時期に流す意味はないはずです」

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勝谷氏は、沢尻エリカの「別に」発言や亀田一家の一連の騒動では、彼らに対して批判的な立場だった。ところが、今回は倖田を積極的に擁護していることから、同氏の主張への疑問の声もある。一方、そうした疑問を批判する指摘もなされている。沢尻や亀田一家については、その態度が無礼であることを勝谷氏は批判しているのであって、倖田の失言とは違う、というわけだ。

その勝谷氏は、自身のブログ「勝谷誠彦の××な日々」にて、倖田の「羊水」発言など吹っ飛んでしまうような危険発言を連発してきた。中には、「さるさる日記」が問題視して、強制的に削除されてしまったものまであるようだ。その内容は、現在、勝谷氏のHPにて確認できる。

2005年9月12日の更新ではアメリカの問題に触れ、「政策から言ってもイラク侵略をめぐる世界の世論から言ってもケリーが勝つことは当たり前のようであった」と述べる。それに続く箇所で、危険発言が出る。「しかし実際に票を入れたのは今回ニューオリンズで佃煮になっている太った黒い人たちである。結果として世界はイラクの惨状をまた見続けることになった」

また、イラクで日本人の外交官が殺害される事件が起きた当時、2003年11月30日の日記で次のように記している。「プレスだか外交官だかともかく外国の殺すに値する人間が乗っていると宣伝しつつ実は何も効果もない気休め防御。旗を建てて(原文ママ)全裸で街を歩き回っているキチガイの類である。番犬派兵を人道援助と言い換え軍隊を自衛隊と言い換える卑劣とその根は同じである」

何が「問題発言」とされるのかということは、その時代状況や世論と関係している。昨今の風潮を「言葉狩り」とする批判もあるが、インターネットの普及によって瞬時に多数の人々に情報が共有されるようになったことこそが、「炎上」続出の最大の理由であると言えるのではないだろうか。



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