●更新日 02/22●


日本人70.8%が公海捕鯨反対?byグリーンピース


グリーンピースジャパンが行った捕鯨に関するアンケート調査が現在話題になっている。
先日発表した結果によれば、日本の70.8%の人が南極海などの公海における捕鯨はやめるべきであると考えているとのことだ。

70.8%の人が「公海での捕鯨はやめるべき」
2006年に続き、捕鯨に関する意識調査をグリーンピースが発表
【東京】南極海などの公海における捕鯨はやめるべきであると70.8%の人が考えていることが、本日発表の「捕鯨に関する生活者意識調査」で明らかになった。
この調査は、2006年に引き続き国際環境保護団体グリーンピース・ジャパンが(株)日本リサーチセンターに委託して行ったもので、日本全国から15〜59歳の男女合わせて1,051人を対象に、インターネットを通して行われた。調査期間は今年1月18日から1月23日の6日間(注1)。
「今後、日本の捕鯨をどうしていくべきだと思いますか?」の問いにたいし、公海での捕鯨をやめるべきとの返答が70.8%、それにたいし公海での捕鯨を支持したのは24%、どちらともえないとの回答が5.2%だった。また、この意識調査で顕著だったのは、若い世代ほど捕鯨反対の意見が多いことである。15〜39歳の男女の場合、75.5%が公海での捕鯨をやめるべきとしている。

写真

その他、「南極海は国際的に『クジラ保護区』に指定されていること知っていますか?」との問いに、「知っている」が25.2%、「知らない」が74.8%。「南極海のクジラ保護区内で、日本政府が絶滅危惧種50頭を含む900頭以上のクジラを捕獲していることを知っていますか?」の問いに、「知っている」がわずか15.3%、「知らない」が84.7%という結果が出ている。これは、朝日新聞が発表した世論調査(注2)で「調査捕鯨の継続」に「賛成」が65%、「反対」26%との結果と照らしあわせると、海外からの批判が多く報道された時期に、調査捕鯨について「継続に賛成」しつつも、調査捕鯨の実態についての認識は低いことを示している。さらに、「日本政府が『調査捕鯨』に年間約5億円の補助金を出していることを知っていますか?」の質問に、「知っている」と答えたのは13.5%にすぎなかった。
(略)
(注1) 調査期間の1月18日から1月23日は南極海調査捕鯨が頻繁に報道された時期と重なる。
(注2)朝日新聞が2月7日朝刊に発表した全国世論調査(電話)。調査捕鯨継続に「賛成」が64%、「反対」26%。
http://www.greenpeace.or.jp/press/releases/pr20080219_html

記事中には、朝日新聞の発表した世論調査があることから、ネットでは「グリーンピースがアサヒったのか」「グリーンピースとアサヒの最強タッグ」などとさまざまな反応があるのようだ。


朝日新聞の調査の記事はコチラ
【クジラを食用に 賛成56%、反対26% 本紙世論調査】
クジラを食用にすることに賛成の人は56%で、反対の人も26%いることが、朝日新聞社が2、3日に実施した全国世論調査(電話)でわかった。日本の調査捕鯨の継続には65%が賛成している。
いずれも賛成意見は中高年層に特に多く、男女別では女性に反対意見が目立つ。食用について女性の20代、30代では反対が賛成を上回った。(略)
http://www.asahi.com/food/news/TKY200802060421.html

ちなみに、上記の朝日新聞が行った調査に関しての海外の反応も話題になっていた。

各紙を翻訳したものがネット上には貼られていたようだ。例を挙げると……





◆日本では今なお捕鯨支持の声が強い。調査によると、日本人の2/3は国際的論議を呼んでいる
調査捕鯨を支持しており、半数以上が鯨肉を食材にしたいと考えている。
有力紙、朝日新聞が行った世論調査は、「科学的調査」捕鯨の継続に対する国際的な批判を吹き
飛ばすほど日本国民は支持していることを示すものだった。 ミンククジラの母子が殺され、捕鯨船
に引き揚げられる写真をオーストラリア政府が公開した翌日に行われた調査である。
この調査データはコメンテーターたちを驚かせるものだった。最近、日本批判が集中したことに対す
る反発もあるかもしれない。 (英テレグラフ)
http://www.telegraph.co.uk/earth/main.jhtml?xml=/earth/2008/02/09/eawhales109.xml

◆グリーンピースのアジア太平洋CEOスティーブ・シャルホーン氏は朝日新聞の調査の言葉遣いを
批判した。「“調査捕鯨”について質問するのと、“商業捕鯨”で質問するのとでは大きな違いがある。実態は商業捕鯨なのに調査捕鯨について尋ねると大ウソに嵌る」。 (豪オーストラリア・ニュース)
http://www.news.com.au/story/0,23599,23183749-2,00.html

◆自然保護活動家たちがよく引用する統計データだと、殆どの日本人は鯨肉を食べないし、専門レス
トランや商店でも滅多に見ることがないとされているが、朝日新聞の世論調査結果は意外なものだ。
1980年代初めは日本国民1人当たり年間2.5キログラムの鯨肉を消費していたが、最近は僅か
30グラム(刺身1切れ相当)までに減っている。(豪国営ABC放送(AFP配信))
http://www.abc.net.au/news/stories/2008/02/08/2157987.htm?section=justin

◆朝日新聞の調査によれば、多くの日本人が調査捕鯨を支持している。……オーストラリア政府は
世界第2の経済大国の反感を買って関係が悪化する危険を冒してでも日本の捕鯨を阻止するために
国際的訴訟を起こそうとしている。 (米ブルームバーグ)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601081&sid=avtJIB24zZwE&refer=australia





―――などといった感じだ。

グリーンピースと捕鯨といえば、思い出すのは先日話題になった「テキサスのステーキ屋の親父」であろうか。



テキサスのステーキ屋に来て抗議してみやがれ! と言うオヤジのグリーンピースへの宣戦布告画像は、日本語字幕がつけられてアップされてネット上では大いに話題に。

今回のグリーンピースの調査結果についても、テキサスの親父さんにいろいろとコメントをもらってみたいものである……。



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