AKB48 ポスター44 枚収集で祭典招待は悪質か？

人気アイドルグループ「AKB48」がオフィシャルブログで告知した企画に対して、「あまりにも悪質なのではないか」との声がネット上では続出している。



2008年2月25日、AKB48のオフィシャルブログに「AKB48劇場「桜の花びらたち2008」購入者特別プレゼント！」と題した告知が掲載された。2月26日から28日の17時半から19時、3月1日から2日の20時から、AKB48劇場カフェにて、AKB48のニューシングル「桜の花びらたち2008」3種類のうちいずれか1枚を購入すると、ポスターを1枚もらえるという。

このポスターを全部集めると、特典としてAKB48「春の祭典」に招待してもらえるとのこと。ところが、ポスターは全部で44種類もある。しかも、ランダムで配布されるため、購入者はポスターの指定はできない。CD1枚に対してポスター1枚であり、その指定も不可となると、全種類を揃えるのは気が遠くなる話だ。



これに対して、ネット上では批判的な意見が数多く見られる。その一部を抜粋してみよう。「完全に足もと見てるな」、「近年稀に見るこれは酷い・・・」、「44枚とか買うほうも企画したほうも正気の沙汰じゃない」、「オタって本当にいい金ヅルなんだな」、「この発想は無かったわ」、「これ違法にならないの？」。ビックリマンチョコの最盛期のように、ポスターを手に入れてCDを捨てるファンもいるのではないか、との予測まで出ているほどだ。

また、先ごろ販売された「AKB48 2nd Anniversary　スペシャルフォトアルバム」に対しても、手厳しい意見が出ているようだ。限定2000冊で定価は税抜48000円、サイズは310×245×45mm、オールカラー120ページだという。シリアルナンバー入りで、メンバーの直筆サイン、購入者の名前入り別プリントを挿み込み、といった特典が告知されていた。



数ある特典の中で話題になったのは、2015年12月8日開催予定であるという「AKB48劇場オープン10周年祭」というイベントへの招待券が付いてくる、というものだ。果たしてこの時点まで本当にこのグループが存在するのか、そもそも購入者は2015年までファンであり続けるのだろうか、といったツッコミが続出した。



AKB48といえば、メンバーの一人である大島麻衣の問題発言でブログが炎上という騒動が話題になったことは記憶に新しい。テレビ東京の番組制作に関わる人物への取材を行なった際に、モーニング娘。と比較して、同氏からは以下のような指摘があった。

「AKB48のメンバーのブログがあれだけ話題になったというのは、まさにアイドルの不在の象徴なんじゃないでしょうか。モーニング娘。が絶大な人気だった頃は、ファンじゃなくてもメンバーの名前を知っている人が多かったでしょう。でもAKB48は、ファンでなければメンバーの名前はほとんど知らないはず。大島についても、ブログの件で初めて知った人が多いのでは。いわば無名のアイドルを大量投入する「人海戦術」でないと、一定の利益が得られないんでしょうね。」

今回の告知に関して、「AKB」は「あくどい、キツい、ボッタクリ」の頭文字だ、などと揶揄する意見もある。だが、そのような声は熱心なファンには届かないかもしれない。かつての流行語「わかっちゃいるけど、やめられない」というのは、こういうことなのだろう。



探偵ファイル