●更新日 03/18●


新事実が続々、朝礼で反論の女性は橋下知事の後輩?


2008年3月16日、17日のニュースウォッチでお伝えしたように、橋本知事を批判した大阪府の女性職員の一連の発言が引き続き注目を集めている。その後の進展について続報をお伝えしよう。

この女性に関して、当初挙げられていたものとは別の名前が、関係者と思われる人々による2ちゃんねるへの書き込みによって浮上。その名前で検索すると、環境問題関連の各種運動や反戦デモのページに同名の人物を確認できる。また、イラク戦争への反対運動に中心的に関わり、署名にも協力しているらしいとの情報も出てきた。そのことが記されていた「とめたいんや戦争! 守るんや命!3月行動を呼びかける女たち」というHPの過去ログにあった画像を見ると、件の女性に酷似した人物がデモの先頭に立っている。

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更に同HPの掲示板には、今回の件についての「橋下大阪府知事へ反撃した女性に激励を!」と題された投稿がある。この投稿への返信に、「テレビ報道や新聞でご存知かもしれませんが、昨日13日大阪府知事橋下が若手職員だけを集めた訓示に反撃した○○さんのメールを転送します」とあるではないか(「○○」の部分は当サイトで伏せ字にしたが、検索した女性と同じ苗字である)。このことから、同団体と女性職員が関係していることは明らかだ。

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同名の女性による、ゲストブックへの2003年の書き込みも見つかった。12月8日の書き込みには、「労働者同士が分断されて、また、労働者の権利という概念そのものが非常になきものにされていると思います」とあり、橋下知事を批判した女性の発言に酷似している。9日には、「この2年くらい冬に肌が乾燥してしかたないのです。仕事がそんなにハードでないので平気のつもりでいますが」と書いている。やはりサービス残業とは無縁なのだろうか。

ゲストブックの10月12日の書き込みには、「ちょうど「戦争と環境破壊」のテーマで、私の所属するNGO CASA(地球環境と大気汚染を考える全国市民会議)が9月3日にシンポジウムをしたので、情報提供程度に」とある。そこで、このNGOの名称で検索すると、「ヨハネスブルグサミット通信2」と題された2002年の報告記事がある。そこには、上記書き込みと同じ名前の女性の名前があり、大阪府職員労働組合に所属する人物として紹介されている。

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今度は、この組合名で検索してみると、機関紙「大阪市労組」第273号(2002年11月1日号)に、「地球環境と21世紀の課題を考えるフォーラム」の告知が掲載されている。「平和と地球環境をまもる大阪市役所フォーラム」主催の企画で、「ヨハネスブルグ環境・開発サミット参加報告」の担当者として、またもや同じ名前の女性が登場する。その肩書きは、「大阪府交通公害課騒音振動グループ」となっており、今回の騒動で話題になっている女性と同一人物であったことが判明する。

「大阪府職員労働組合ホームページ」の「府職の友」という項目の2005年12月5日に掲載された「府職労第84回定期大会特集号」にも、同組合の総務支部所属であるという、この女性による記述がある。大阪府の国民保護計画を批判し、「今後、計画が策定された場合、計画を発効させない取り組みが必要です」と活動方針を記している。ちなみに、門真市議会議員の戸田ひさよし氏は、自身のHPに設置している「自由・論争」掲示板にて、「今回決起した女性労働者は、共産党系の「大阪府職」のメンバーだ」と3月14日に述べていた。

更に、2001年度に大阪大学に提出された修士論文の一覧や、「北野高校 六稜同窓会」HPの「クラブ(現役時代)刊行物」という項目にも、同名の女性が確認できる。年誌『北野1994』(1995.4.13発行)の編集に携わった人物で、「3年 108期」とある。これらに基づいて計算すると、話題になった女性が大阪府に勤務して6年目で30歳であることに、ほぼ一致する。先述のゲストブックには、この女性が大阪で育ったとの記述もあった。
もしこの女性が北野高校卒業生だとしたら、同高卒の橋下知事の後輩である。2008年2月10日のニュースウォッチでお伝えした、NHKの番組でバトルを展開した藤井彩子アナに続いて、橋下知事はまたもや高校の後輩に反撃されたことになる。

ネット上では、この女性職員個人に対するバッシングが中心になっている模様だ。だが、これまで見てきたように、この女性の活動は個人的なものとは言いがたい。公務員と政治との関係という、より広い視点で問題を検討していくことも、今後は必要なのではないだろうか。



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