●更新日 04/29●


勝谷誠彦、聖火リレーでの警察の取り締まり姿勢に激怒


善光寺への落書き問題に続き、長野の聖火リレーについてもコラムニストの勝谷誠彦氏による発言が注目を集めている。(関連記事

2008年4月28日、日テレ系「スッキリ!!」で勝谷氏は、聖火リレーの成功ばかりを強調するメディアの論調は無責任であると、異論を唱えた。聖火リレーに飛び込んできた男性は亡命チベット人であり、そのような実態をきちんと報じないことは問題であるという。そして、「次に日本と中国の間で摩擦が起きた時に、東京都心があの赤い旗で埋め尽くされる可能性っていうのを我々はこれで知ったわけですよ」とその政治的意味を強調。


更に、「それと許しがたいのは、高村外務大臣が「中国人もチベット人も一人も逮捕されない、よかった」って言ってんだけれども」と前置きし、「日本人はいっぱい暴行受けてるんですよ、中国人から。例えば雪山獅子旗を持ってる人が、あの中国の赤い旗で包み込まれて殴られたりってこと、そこらじゅうで起きてるんだけど、日本側の警察は一切中国人を逮捕しなかった。それはどういうことだ。日本の警察は誰のためにあるのかと言いたい」と主張した。

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同番組内の「勝谷誠彦のスッキリ!!TIMES」では、4月26日の大阪の産経新聞だけに掲載されたという話題を紹介。先述の亡命チベット人の父親は、チベットが侵略された際に捕まり死刑を宣告された。処刑の日の前日に逃げ出して、家族を連れて命からがらヒマラヤ山脈を越えて亡命したのだという。

勝谷氏はこの日、朝日放送の「ムーブ!」にも出演し、同様の議論を展開。番組では、長野での乱闘騒ぎを映像と共に詳しく報じた。中国で取材中の同番組コメンテーター上村幸治氏によると、中国では自国に不都合な情報はほとんど流れず、長野で中国人が一方的に殴られたといった情報さえ広がっているという。


それを受けて、コメンテーターの花田紀凱氏は、情報を遮断されているわけでもない日本の中国人留学生が、今回のような行動に出るのは怖いことだと述べた。勝谷氏は、車のハコ乗りなど道路交通法違反の行為に及ぶ中国人を警察が黙認したことにも触れ、中国人は捕まえないというコンセンサスがあったのではないかと論じた。


勝谷氏らの意見には賛否両論あるだろうが、一面的な報道が多々見られたことは事実だ。情報統制は中国に限ったことではなく、報道内容を自分なりに検証せずに鵜呑みにすることは、日本においても危険である。



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