●更新日 06/14●


世論誘導?秋葉原事件関連企画でフジ産経に非難集中


秋葉原連続殺傷事件について問う企画を産経新聞とフジテレビが実施し、その内容が問題視されている。

産経新聞は同紙特集部オピニオン面「YES? NO? 私も言いたい」で、秋葉原での事件についてアンケートを実施。それに関する記述が、世論を特定の方向に誘導することを目的としているのではないか、という疑問の声が上がっている。

アンケートの前文には、「東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、犯人が使用した両刃の「ダガーナイフ」は、ゲームソフトに登場するものでした」とある。当該のナイフが登場するゲームは、今回のような事件の原因となると示唆するかのような一文であり、多くの異論が提起されている。

産経アンケート画面

質問項目は、以下の三点。「銃刀法を見直し、こうしたナイフの売買、所持に規制をかけることに賛成ですか」、「青少年に悪影響があるゲームソフトを取り締まるべきですか」、「ネット掲示板への監視の目を強化すべきですか」。

特に二番目の質問では、「青少年に悪影響のあるゲームソフト」とはどんなものか、それはどのように判断されるのか、といった議論が置き去りにされている。その他の質問に関しても、先日の記事でも指摘されていたように、事件の一面だけを誇張してそれ以外の側面を無視しているかのようでもある。


フジテレビは、「ハッケン!!」の企画で「インターネット掲示板を日常的に利用する人大募集!」という告知を出した。加藤智大容疑者のネットへの書き込みについてどう思うか、6月13日に特設掲示板に書き込んでもらうという企画だった。

フジテレビ「ハッケン!!」募集ページ クリックで拡大

ところが、上記の産経のアンケートが話題になっていたことや、「「メディアに協力をするんだ」という気持ちを、応募内容にある質問に精一杯アピールしてください」という「上から目線」の一文もあり、多くの人々の反感を買ってしまったようだ。

写真

また、番組から応募者に送られてきたというメールもネット上に流出。「ご自身はネット依存症だと思いますか?」、「PCのカメラなどで、PCを打っているところを撮影しながら参加していただくことは可能ですか?」といった、番組側の特定の意図を感じさせるかのような質問があった。

フジテレビは、児童ポルノに関しても同様の傾向のようだ。「持っていても実害はない」と主張してくれる所持者をフジが探していると、「マンガ論争勃発のサイト」が6月9日に暴露して、同局に対する批判の声が続出したばかりである。



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