●更新日 06/20●


"ネットで加藤容疑者は神"の新潮記事に疑問符が?


週刊新潮6月26日号(6月19日発売)が、特集で"ネットで「神」と崇められている「アキバ通り魔」"という記事を掲載。

白昼の東京・秋葉原で7人を殺害し、10人に重軽傷を負わせた「アキバの通り魔」加藤智大(25)。憎むべきこの犯罪者を今、「神」と崇める声がネットの世界で広がっている。「英雄」「教祖」などといった賛辞さえ見られるのだが、一体、どうしたワケなのか。

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「加藤ありがとう。勇気を与えてくれて感謝してる」「加藤は俺たちの十字架を背負って死刑台に上がる!」今、通り魔「礼賛」の書き込みは増える一方――

記事の冒頭部分を引用させていただくと……

ネットユーザーでその存在を知らない人はいない巨大掲示板サイト「2ちゃんねる」。ここにアクセスしてアキバ通り魔・加藤に関するスレッドを検索してみると、100や200では収まらない、膨大な数のタイトルがヒットする。
話題は広範囲にわたり、
<加藤よ、武藤舞さんに謝れ!!>
と、亡くなった被害者の名前を挙げて加藤を糾弾するものもあれば
<加藤容疑者のファッション>
などと凶悪犯の出で立ちについて議論するものまで様々。だが、目を疑うのは、加藤を礼賛する字句がズラリと検索結果に並ぶこと。
<加藤智大を称えよう>
<アキバに降りたった新教祖、加藤智大>
(略)
これら加藤を称揚するタイトルを掲げたスレッドは、何十となく見つかるのだ。
一体全体、どうしたことだろうか?

次に「無職・だめ板」の☆大聖人・加藤ともひろ之神をたたえる☆といったスレッドやその内容などを紹介。
そして、"加藤容疑者が派遣社員で自らを「負け組」と呼び、劣等感を抱いていたことが共感を呼んでいるらしく"として派遣制度などの現代社会の問題点を論じる書き込みを列挙し、最後に、ITジャーナリストの井上トシユキ氏のコメントを紹介した後「これらの加藤礼賛のスレッドは、今日も書き込みの数を伸ばし続けているのである」と結んでいる。

しかし、当の2chでは「ネタに釣られてどうする」というような反応が多い。

ニュース速報板より

加藤智大を「神」と崇めるバカ掲示板

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確かに、2chに加藤容疑者を礼賛する内容の書き込みやスレッドがあるのは確かだが、記事タイトルと内容に違和感というか恣意的なものを感じている者は多いようである。

読者の皆さんの中には、該当記事を読まれた方もいるだろうが、果たしてどのように思われただろうか。



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