●更新日 06/21●


「死に神」扱いで激怒の鳩山法相はオタクの味方?


宮崎勤死刑囚の死刑執行との関連で、朝日新聞が鳩山邦夫法相を「死に神」と形容したことが話題になっている。

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当該の記事は、朝日新聞2008年6月18日の夕刊「素粒子」欄。「永世死刑執行人 鳩山法相。「自信と責任」に胸を張り、2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神。」と記されていた。

20日の産経新聞によると、この件について鳩山氏は「執行された方に対する侮辱」、「軽率な文章を平気で載せる態度自身が世の中を悪くしている」と抗議したという。だが、鳩山氏も昨秋に、死刑執行過程について「「ベルトコンベヤー」と言ってはいけないけど」と軽率な発言をしたことが、18日の北海道新聞で指摘されている。

朝日新聞では、20日にも4コマ漫画で鳩山氏を揶揄した。しりあがり寿の「地球防衛家のヒトビト」に、こんなやり取りが出てくる。「主人公が少年警官ですぐ「死刑」って言って・・」「あー最近そーゆー人いるよね」「それは鳩山法相」。最後のコマには、鳩山氏が「がきデカ」のこまわり君の「死刑!!」のポーズをとっているイラストがある。

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宮崎死刑囚について、マスコミの記事では「オタク」という表現が各所に見られた。例えば、スポーツニッポンは17日に「オタクの象徴 不可解な言動、謝罪ついになく…」と題して、izaは18日に「「オタク犯罪」に楔は打てるか 宮崎死刑囚執行」と題して記事を配信している。

ちなみにスポーツニッポンは、17日に「オタクの象徴死刑執行」と題した記事も配信した。しかし、記事名はgoogleの検索結果に残るのみで、「アキバ殺傷9日後…宮崎死刑囚の刑執行」と題名変更されたようだ。記事中には「「オタク」の象徴とされた宮崎死刑囚の刑執行に、秋葉原の無差別殺傷事件との関連を指摘する声も上がっている」とあり、あくまでもオタクとの関連付けがなされている。

一方、鳩山氏は、以前行なわれた秋葉原での街頭演説では「オタク寄り」の発言をしている。「アキバの皆さん」、「アキバオタクの皆さん」と呼びかけ、「皆さんの心を理解できる極めて珍しい政治家」と麻生太郎氏を紹介。「皆さんと同じ心を持った麻生太郎」、「アキバオタクの心を理解する麻生太郎」とも形容し、拍手喝采を浴びた。
http://www.nicovideo.jp/watch/fz4828754

これらを見比べると、その真意はともかく、「オタク」という存在が現代日本の社会や政治の中で無視できないものになっているようである。



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