●更新日 06/29●
続報: おぎやはぎが落書きした壁は文化財保護指定
昨日の記事でお伝えした、お笑いコンビ・おぎやはぎがベルリンの壁に落書きしていたという件の続報をお届けしよう。
前回も触れた通り、観光客らによる落書き等が原因で、ベルリンの壁のアートが風化していると、2008年6月17日の産経新聞が報じている。ひどく傷んだアートが多く、アーティストが既に亡くなっているため完全な修復が困難なものもあるとのことだ。おぎやはぎが2006年7月に現地を訪れた際に落書きしたのは、それらのアートが描かれた「Eastside Gallery」という場所だった。
おぎやはぎの落書きについて、現地で撮影した画像を掲載して指摘するブログは多数存在するが、その場所がEastside Galleryであることを記しているものもいくつかある。「いちごピクニック」の2008年1月27日の更新、「足袋は道連れ、夜はお酒」の同年1月28日の更新等が挙げられる。
Eastside Galleryについては、「Berlin Wall Online」、「Tourism-guide.org」等に詳細な説明がある。それらによると、これは1990年代初頭に設置され、文化財保護指定されたという。しかし、観光客らがアートの上に大量の落書きをしていくため、特に劣化がひどいアートについては2000年に修復が試みられた。修復計画の公式サイトもある。
「forum bmk」の2004年11月8日の更新にも、関連する記述がある。アートが描かれ始めた当時は統一前だったが、統一後にベルリン市議会がEastside Galleryを文化財保護物件とする決議を下したという。アートの中には、日本を愛する現地の画家トーマス・クリンゲンシュタイン氏が、日本を題材に描いたものもある。だが、そのアートも雨風や落書き等によって傷んでおり、その修復は実現していないとのことだ。
なお、前出の「足袋は道連れ、夜はお酒」によると、壁への落書きを禁じる表示も現地にはあるという。「Berliner Mauer.de」でも、文化財保護下にあるにもかかわらず落書きが止まらない状況を批判している。
このような場所への落書き行為について、おぎやはぎ及び日テレ、所属事務所関係者らは、どのように考えるのだろうか。また、今回の件について何らかの具体的な対応をする用意はあるのだろうか。「皆がやっているから許される」ということにはならないだろう。
探偵ファイル
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