●更新日 08/21●


ネット右翼批判の新聞記者、血液型で政治家を分析


「大手の新聞社が、血液型で政治家の言動を分析するトンデモ記事を配信した」と、一部で話題になっている。

2008年8月12日、中日新聞東京本社が発行する東京新聞は「即興政治論」という連載で、同紙記者の清水孝之氏による心理研究家の御瀧政子氏へのインタビュー「Q 福田さんは典型的なA型?」を掲載した。趣旨は「少し軟らかく政治を考えてみよう」で、記事は同紙HPにも掲載された。だが、短期間で削除される速報記事扱いでの掲載だったため、既に閲覧できなくなっている。

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福田康夫首相は典型的なA型で、何事もなかなか決められず冒険をしないという。まとめ上手で人の意見をよく聞くのがA型の特徴だが、その反面、リーダーシップを発揮できず、責任をとることを回避するとのこと。

民主党の小沢一郎代表はB型らしく、独断・即決・行動的な側面が強いが、デリケートで失敗すると傷つきやすいという。同党はO型の菅直人代表と鳩山由紀夫幹事長が支えているため、この組み合わせではB型の小沢代表が孤立しやすいと論じる。

結論として、歴代首相にはO型が多いが、日本人の4割はA型なので、首相になるには国民の気持ちが分かるA型の人間が有利だという。安倍晋三元首相の「美しい国」発言に国民が醒めていたのも、B型が少数派であることが原因であると述べる。

性格や行動パターンと血液型との関係は、統計に基づく分析であるに過ぎず、科学的な因果関係は立証されていない。また、血液型分析の流行により、特定の血液型の人々が差別されたり不当な扱いを受けたりするという社会問題にもなっている。このような問題点ゆえに、今回の記事をオカルト扱いする意見もある。

清水記者は、同欄の5月13日の記事「Q ナショナリズムとどう向き合う?」でもネット上で注目を集めた。社会学者の大澤真幸氏へのインタビューで、ネット右翼やナショナリズムについての自身の定義に基づいて批判したことが、大澤氏に次々と否定されていった。それを読んだ人々からは、「これは企画として失敗だったのでは」との声が続出した。

ちなみに2ちゃんねるでは、今回の記事との関連で、「この新聞社には、取材の対象者が発言していないのに、その人の心の声を読み取ることが出来る「エスパー記者」が存在するんだよな」との書き込みがあった。それに対しては、「な なんだってー!!」とMMRのAAでレスがついているのだった。

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