●更新日 11/07●


皇室ヤフーオークション問題続報、古物商に直撃取材


2008年11月2日の記事で扱った、ヤフーオークションに皇室関連の出品物が確認された件の続報をお届けする。

週刊新潮の2008年11月13日号に、この問題の特集記事が掲載された。
記事には出品者「topukapu9den」から実際に落札したという人物の証言がある。説明文を読み、「皇室の品に長くかかわり、自然と知識を吸収できる環境にいた人だという印象を持ちました」とのこと。届いた品は、本物だったそうだ。

出品者からのメールには、次のように書かれていたという。「私は実家がこういう品と関係していて、それを処分しているだけ。別に業者や収集家から商売として仕入れているわけではない」。だが、落札者の知人であるという研究者に対しては、「都内で骨董商をやっている」との返信があったという。

「旧宮家などのものは案外、流出品が多い」、「贋作を作っても採算が合わないはず」と研究者は述べ、出品内容はほぼ全て本物だろうと結論している。逆に、板橋区立美術館の館長である安村敏信氏は、「どれもこれも胡散臭いものばかりです」と疑っている。なお、落札者に送られてきた出品者の新宿区の住所は架空のものだったようだ。

前回の記事で触れたように、「仙壺堂」という古物商のブログに、ヤフオクに出品されたものと同じ画像が商品の説明用に掲載されていた。週刊新潮が問い合わせたところ、同店では以前から皇族関係者からの依頼で着物等を扱ってきたことを認めつつ、今回の件への関与を否定したという。

話題になった画像は3日、仙壺堂のブログから突然削除された。その理由を問うべく、探偵ファイルでは6日に同店に電話取材した。すると、「ゴチャゴチャ言われるから、きちんとした形でやりたいので掲載を取りやめました」という。「ゴチャゴチャ言われる」とは、各方面から問い合わせがあったという意味か。その点を尋ねると、「そういう問い合わせのようなものは一切ありません」と述べた。

そして、同店はこの件に無関係であると、改めて強調した。ちなみに、皇族関係者は「大切なお品を止む無く処分するため、安い値段でもいいから博物館などキチンと保管し、多くの方の目に触れさせてくれるようなところに売ってくださいと言われる」と同店は週刊新潮に述べ、オークションに出すことはないと断言している。

宮内庁は週刊新潮への回答を拒んだとのことで、今後の対応に注目が集まっている。



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