●更新日 02/05●


芸能人ブログ炎上犯を初の一斉摘発、その経緯とは


芸能人のブログを炎上させた人物らが一斉摘発されるという、前代未聞の事態が発生した。

2009年2月5日の読売新聞によると、男性タレントのブログに悪意の書き込みを繰り返した17歳から45歳までの18人が、名誉棄損の容疑で刑事責任を追及されることとなった。1989年の足立区女子高生コンクリート詰め殺人事件に、このタレントが関与していたなどと、事実無根の書き込みを繰り返していたという。

「足立区出身の元不良」として所属事務所がタレントを売り出したため、そのような誤解が生じたのではないかとのことだ。事務所のHPでは、このタレントが事件と無関係であることを2002年の時点で明言していた。

当該のタレントとは、スマイリーキクチ。ブログの2008年8月15日の更新に、事件への言及がある。事件の犯人と決め付けた書き込みがネット上に見られるようになったのは、1999年からであるという。キクチのブログのコメント欄への誹謗中傷ばかりか、そこに書き込んだ人々のブログへも同様の誹謗中傷がなされることもあったとのことである。



「もちろん犯人ではありません。事件にも関与していません。犯人とも面識はありません」として、噂は事実無根であると否定した。そして、「これからも、僕が綾瀬コンクリート殺人事件の犯人である、関与している、事件をネタにしたなどと事実無根の内容を書き込むのであれば、刑事告訴をします」と宣言していた。

2ちゃんねるには、キクチのブログに関するスレッドもある。そこへの書き込みを見ると、「俺のとこにも来たよ・・・連絡 どうなるのか不安だ 無責任過ぎた 今更遅いけど」、「助けて下さい。このスレに書いてある事信用して、大変な事になってます。誰か私を助けて!って無理か」といったものが複数ある。



2008年12月25日には、「私訴えられたんだが中傷書いたのは今年の4月、一回だけなのに訴えられたのおかしくない?」、「刑事告訴されました。けどなんか納得いかない。こんなのいいの?」という書き込みがあった。翌日には、「嘘じゃないよ。中○警察署にいかなかきゃならんの」とある。前出の読売新聞の記事によると、キクチは中野署に被害届を出していたとのことである。



殺人事件に関わった人物らの個人情報と共に、犯人と断定された書き込みがなされてきたキクチ。今回の一斉摘発により、そうした傾向に終止符は打たれるのだろうか。




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