●更新日 03/17●


カルデロン一家擁護の記者が読者を挑発?批判が続出


カルデロン一家の退去問題に関して、各所で引き続き議論が展開されている。(参考記事1 2 3)

新聞各紙の論調が一家を擁護するものばかりであるとの批判が、ネット上では強いようだ。それらの記事と並んで、読者の投書で注目を集めたものもある。 2009年3月10日、東京新聞に「強制退去処分 見直しを」と題する投書が掲載された。投稿者は、千葉県千葉市在住の32歳の契約社員。




「いつから日本は血も涙もない国になってしまったのか」という言葉で始まり、「家族を引き裂くようなことをよく言えたものだ」と森英介法相を批判する。不法入国であったことは事実であるが、「現在の一家は懸命に、まじめに生きているではないか。その頑張りは報われていいはずだと思う」とのこと。

不法入国がなされる理由の直視が必要であると、問題提起する。その原因は、「世界規模で拡大再生産され、固定化される格差」であるとして、「本気で不法入国を根絶しようとするなら、このゆがみを是正することを考えなければならない。一方の国だけが繁栄を謳歌する時代は終わらせるべきだ」という。

そして、「過去の過ちを悔い改め、一生懸命に生きている人たちであれば、受け入れることを考えなければならない」と結論する。「人間が人間らしく生きられる国」、「頑張りがちゃんと報われる国」になるべきであるという。これに対して、不法行為を当人の努力の問題やお涙頂戴話に摩り替えている、といった批判の声が2ちゃんねる等で上がった。

この問題に関して、東京新聞では2月27日にも物議を醸す記事が掲載された。「埼玉県蕨市の比人一家、きょう仮放免期限」と題する記事で、同紙のweb版には記事の前文しか掲載されていない。新聞記事には、「デスクメモ」として田原牧(本名・田原拓治)記者のコメントがある。



「もう少なからずの読者の方々の反応を予想している。『違法は違法。追い出せ』だ」と田原記者は書いた。「人の情は重い。情に満ちた社会は世界の尊敬を集め、私たちにも住みやすい」という。予想通り多くの批判が寄せられたようで、3月5日の同紙「応答室だより」によると、「『違法は違法。感情論に流されず帰国させるべきだ』などとする非容認派が上回りました」という。




田原記者は、トランスジェンダーをカミングアウトした「ほっとけよ。」の著者でもあるが、この度の発言を読者は放っておくことができなかったようだ。




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