島袋光年「トリコ」読者考案キャラに重大なパクリ発覚

「週刊少年ジャンプ」で島袋光年氏が連載する「トリコ」の読者考案キャラクターに、重大なパクリが発覚して騒然となっている。

騒動の発端は、2ちゃんねるの「トリコ」関連のスレッドである。2009年10月19日の9時に、「今週出てきたグランドシャークって、同名のモンスターがドラクエにいるよな　手足の生えた鮫ってのも似てるし　まあありがちな名前・デザインではあるけど」という書き込みがなされた。おそらく、これが最初の指摘であると思われる。

同日の17時には、上記のパクリ疑惑を検証する画像がアップされた。すると、名前が全く同じでデザインも酷似しているとのことで、これは許容限度を超えているのではないかという意見が続出した。その後、このパクリ疑惑について、ニュース速報にもスレッドが立ち、多くの人々に知られることとなった。





キャラの考案者は、三重県の「中西まさひろ」という人物である。名前から判断してペンネームのようであり、騒動になることを想定した悪意のある投稿ではないかとの意見も出ている。一方、もしそのような投稿だったとしても、掲載前の段階で編集者が気づかなかったという点にも不備があるとの声も強い。

読者が考案したとされる同作品のキャラをめぐる疑惑は、これが初めてではない。やはりネット上に検証画像がアップされている、「ストロヘビィー」というキャラにもパクリ疑惑が出ている。触覚の先端に巨大なイチゴがあり、それを罠に獲物をおびき寄せ、地中から巨大な口が現れて相手を飲み込むという設定だ。





これに酷似したキャラが、冨樫義博氏の「HUNTER×HUNTER」に登場するとのことで、比較されている。デザインが似ているとの指摘があるのは、地中から巨大な口を出して相手を捕獲する「マチボッケ」というキャラ。そして、このキャラが登場する直前に出てくる「キリヒトノセガメ」というキャラは、背中に生えた巨大なイチゴを使う。これらのキャラを組み合わせると、「ストロヘビィー」になるのではないかと言われている。





同じジャンプの漫画の間でこのような指摘がなされること、鳥山明氏が関わるドラクエシリーズからの明らかなパクリがあったことは、異常な事態と言えるだろう。「トリコ」の設定にも、これまで他作品との類似がネット上で数多く指摘されてきた。そういった点も考慮して、読者の期待と信頼を裏切らない作品を目指してほしいものだ。




探偵T