●更新日 11/22●


「日本は男尊女卑社会」との批判にGACKTが猛反論!


「日本は男尊女卑の社会」という批判は誤りであると、GACKTが反論を提起した。

それが掲載されたのは、「ザ・テレビジョン」での連載「人生、常に苦しい方をチョイス! GACKT編集局長の我苦人論」の第3回。冒頭でGACKTは、昨今の「草食男子」ブームを批判する。「弱くなってしまった男たちを一つのブームとして肯定して、メディアで面白おかしく取り上げること自体が問題なんじゃないの?」という。同時に、「日本の女性はもっと強くあるべきだ」という主張に対しても、疑問を持っていると述べる。




日本の武士道で「三歩下がってついていく」というものがあるが、それは男尊女卑などではないとのこと。「ほんとは、男が大切な人を守るために、自分の後ろを歩かせてたんだよ。奥さんは自分を守ってもらうために、言ってしまえば、“自分のダンナに前を歩かせてた”わけだよね」という。そのような習慣を「三歩下がってついていく」と表現したのは、「日本女性の文化的なつつましさ」であるという解釈だ。

ここでは、「立場的には女が上」であり、「父親に対して尊敬の念を抱かせて、母親が家を上手に守っていくっていうのが、武士道に基づいた生活スタイルだった」という。したがって、「女は黙って後ろついてこい」という意味などではないとのこと。そのような点を理解できていない人々は、「日本の社会は男尊女卑だ」と言われると、すぐに納得してしまうのだと批判した。



GACKTの指摘について、コミュニケーション論を研究する社会学者に話を聞いてみた。同氏によると、GACKTが指摘したように「三歩下がってついていく」が女性の優位性を示すものであると捉えた研究は、過去にもあるとのこと。特に昔からの習慣が多く残存する地方の社会では、「女が男を立てる」、「女は家庭を守る」といった言説が現在も根強く、その観察結果として提示されたものであるという。

ただし、フェミニズムの立場からすれば、女性が家庭内にとどまり、ある面では優位に立っていること自体が、男性中心主義によって女性に課された抑圧であると捉えるのだそうだ。また、GACKTも使っていた「奥さん」等の表現こそが、そのような抑圧を示すものであると、フェミニズムは理解するという。

ところで、GACKTといえば、その中性的な外観で知られる人物だ。そのことをフェミニズムがどう評価するのかということも、興味深いのではないだろうか。



探偵T



◇上記のタグを自分のサイトに張ってリンクしよう!


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事