●更新日 02/01●


朝日新聞が参政権問題「捏造」報道疑惑を年末に予言?


外国人参政権問題について、先頃「捏造」報道の疑いをかけられてしまった朝日新聞。

2010年1月19日0時、朝日新聞は電話による全国世論調査の結果をネットで配信した。外国人参政権に賛成は60%、反対は29%だったという。その後、この記事が更新され、調査方法の説明が書き加えられた。そこには、「名護市内の有権者を対象に調査した」として、対象人数等が記されていた。すると、「全国世論調査」と謳いながら、実際には特定地域のみを対象とした印象操作で捏造に等しいとの批判がネット上に続出。

しかし、これは新聞社側の手違いだったようだ。上に引用した文章及び調査対象に関する同一の数値が、同日5時に配信された名護市長選に関する記事に見られる。誤りが確認されると、朝日新聞は記事を再び更新。外国人参政権については全国の有権者を対象にした調査であったことを記し、調査結果の数値も修正した。



この騒動について、マスコミ関係者の間ではどのように受け止められていたのだろうか。新聞記者に話を聞いてみたところ、「ぜひ見てほしい記事がある」という。記者が持ってきたのは、2009年12月4日の朝日新聞だった。その中に掲載時から一部で話題になっていた記事があり、今回の騒動で再び脚光を浴びたという。それは、テレビ欄のコラム「記者レビュー」に掲載された、「「うさん臭さ」を楽しむ」と題するものだ。



フジ系「ホンマでっか!?TV」について紹介した内容で、この番組の趣旨と楽しみ方を論じている。明石家さんまが司会を務め、本当かどうか判断しがたい情報にツッコミを入れて盛り上がるという番組だ。記事によると、番組の最後に流れる「ホンマでっか!?という姿勢でお楽しみ頂けると幸いです」という字幕は、作り手の配慮だろうという。

「蛇足とも思える「お断り」が出る背景には、作り手にとっての「演出」が、視聴者の目には「捏造」「やらせ」と映るケースが後を絶たないことがあるように思える」とのこと。記事の末尾では、「番組を作る過程で捏造があってはならないのはもちろんだが、視聴者の側もどこか疑ってかかることが大切だ」と記している。



サンゴ事件以来、各種の騒動のたびに「捏造」が話題になってきた朝日新聞。「そのうち朝日で何かあったら、この記事も他人事では済まなくなるな」と冗談半分に記者たちは話していたそうだ。その予想は、見事に的中してしまったようである。




探偵T



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