●更新日 02/26●


築地の有名店主の著書「たまらねぇ場所 築地魚河岸」


東京の築地にある中央卸売市場。
先日、マグロ仲卸「鈴与」三代目店主であり築地場外小売店「魚河岸野郎」の店主でもある生田與克氏の著書「たまらねぇ場所 築地魚河岸」が出版された。

たまらねぇ場所 築地魚河岸
サインをしてもらったりして

朝日新聞の書評にも取り上げられている。

著者は“魚河岸三代目”。日々の仕事で見聞きした「築地の町や魚河岸ン中にいる、ちょっとオッチョコチョイな人々と、魚たちが織り成す息吹(いぶ)き」をイキのいい文書でつづっていく。読めばなっとく、愛すべき河岸の面々。だが、著者の筆はそこだけにとどまらない。「いろんな苦労の上に積み上げられたシステム」の合理性を語り始めれば、そこはプロ。「なるほど〜!」と思わせてくれる実例のオンパレードに、魚河岸の実力を実感する。著者はさらに「消費者と魚のプロとの乖離(かいり)が決定的になってしまった」日本の食文化にも警鐘を鳴らす。ネタ満載の一冊です。(asahi.com

ラジオやテレビなどのメディアに度々登場する生田氏。
HPである「築地の魚河岸野郎」をご覧になったことのある方もいるのではないだろうか。
今回、いろいろとお話を伺うことが出来たのだが「以前本を出版したときには『新聞に書評とか載るかなあ』と出版社の人に言ったら鼻で笑われた」とのことであった。それだけ"新聞に書評が載る"ということはかなり出版社にしてみればハードルの高いものらしい。しかし今回はバッチリとりあげられ好評のようだ。

築地の魚河岸野郎
本日2月26日もテレビ番組に出演予定とのこと

また、生田氏は現在NHK大河ドラマ「竜馬伝」で岩崎弥太郎役を熱演中の俳優・香川照之の高校時代(暁星学園)の先輩でもあるという。
本の中でも著者の高校時代のエピソードがいくつか語られている。

現在、豊洲への移題などといった問題を抱えている築地市場。

場外市場の看板
「場外市場は、移転しません 私たちが、ずーっと、築地で頑張ります 築地場外市場商店街」

生田氏が30年前に魚河岸に入ったころは1300軒くらいあった仲卸も今は750軒程度になってしまったという。先の書評には「ネタ満載の一冊」とあったが、その通り実際にあった築地での楽しいエピソードから、今後の日本や食に関して考えさせられる事柄までさまざまなことについて書かれている。
興味のある方は是非一読をオススメする。



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