●更新日 04/13●


末期ガン余命1年の闘病日記は嘘と告白でブログ大炎上


末期ガンを患い余命1年であるとして、闘病日記を書いてきた「カバコ」と名乗る人物がいる。この人物が、日記の内容は嘘だったと告白し、非難が続出している。

2010年4月10日の更新によると、「去年胃癌は完治しておりながら皆様には何も告げずに胃癌を装っていました」という。そして、それまで様々な形で支援してきた人々に対する謝罪の意を記した。しかし、このことが話題になると、ブログのコメント欄に書き込みが殺到し、炎上状態に。

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一方、今回の騒動に関連する更新内容や画像が、過去ログから次々に削除されていったことで、各種の憶測が飛び交った。例えば、ブログ開設時の記述がネット上で話題になると、その更新内容は削除された。同様に、サファイア入りのペンダントを支援者からもらったという更新内容も、「これは詐欺行為に当たるのではないか」と話題になった途端に削除された。そして、13日の朝には、ついに謝罪文以外の全ての更新内容が消えた。

ネット上で話題になると削除された更新内容の一例

ネット上で話題になると削除された更新内容の一例

支援者らのブログを見ると、一連の言動に疑問を抱いて問いただした経緯が記されている。支援者の一人で、自身の家族をガンで亡くしたという人物は、これまで関わる中で、いろいろと不審に思っていた点があるようだ。騙してきた人々に謝罪するよう説得し、支援者らから届いた千羽鶴を神社に奉納するために回収したという。真実を知った現在、様々な気持ちが交錯していると述べている。

今回の件について、コミュニケーション論を研究する社会学者に話を聞いた。同氏によると、ネットの普及に伴って、ガン患者やその家族による相互交流や情報交換が容易になったという。病院で与えられる以外の、日常生活に関わる様々な情報を得る場であると同時に、医療関係者には相談しにくいことを話し合う空間としても機能しているそうだ。

そのような場は、互いに同じ境遇にあるという前提で、一種の信頼感が基礎にあるという。今回のような行為は、それを著しく害する可能性があるという点で、これまで患者たちが築き上げてきたものを壊しかねないと、同氏は危惧する。

本人が健康だったのだから問題はないと同情する声もあるが、それは正しいと言えるのか。支援者だけでなく、本当にガンで苦しみ、この人物に各種の相談をしてきた人々やその家族も多い。そうした人々に対して、これからの人生を誠実に全うすることを通じて償っていく覚悟が、この人物にはあるのだろうか。

参考資料:ガン発生のメカニズム



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