●更新日 06/27●


思想は顔に出る?「右翼顔」の男が大嫌いという看護師


2010年6月21日、東京新聞の「本音のコラム」欄に、「右翼顔」と題する記事が掲載された。執筆者は、看護師の宮子あずさ氏。

ある傾向の顔が苦手であるとして、石原慎太郎氏、麻生太郎氏を挙げた。「テレビでも新聞でも…とにかく、顔を見るだけで、げんなりしてしまう」という。その理由を考えていたところ、麻生氏が菅政権を「左翼政権」と評したというニュースを聞いて、謎が解けたそうだ。「他人を『左翼』と批判する彼はとどのつまりは『右翼』。そーか!私は右翼顔嫌いなのだ」と書いている。

思想は顔に出る?「右翼顔」の男が大嫌いという看護師

氏の定義では、差別意識を隠さないこと、力の誇示が、右翼の定義であるという。「麻生氏も石原氏も、人を侮辱し、おとしめるような品のない発言が目立つ。これを繰り返すと、変な顔にもなるだろう」とのこと。そして宮子氏は断言する、「はっきり言ってしまおう。思想は顔に出る」。「昔反体制で鳴らしたはずのあなた!あなたの顔は大丈夫ですか?」と結んでいる。

思想は顔に出る?「右翼顔」の男が大嫌いという看護師

この記事について、一部の人々がブログやTwitterで取り上げている。氏の主張に納得したという意見もあるが、反論も提起されている。例えば、夫婦別姓や外国人参政権は、リベラルの立場からも疑問視されているとの指摘がある。つまり、これらに反対する人々を一括りに「右翼」と称する宮子氏の主張は、実態に反するというわけだ。

また、宮子氏が記事中で、自身の顔については言及しなかったことに興味を持った人々が多いようだ。「宮子さんは暗に『自分は左翼顔ですが』と言っているようです。写真を見ると、髪はパサパサ、化粧っ気のない顔に、丸い変なメガネをかけています。井上ひさしの女版みたいな顔です」といった意見が見られる。

思想は顔に出る?「右翼顔」の男が大嫌いという看護師

思想は顔に出る?「右翼顔」の男が大嫌いという看護師

果たして、外見でその人の思想を識別できるのか。この点について、当サイトでは街頭アンケートを行った。記事のコピーをその場で読んでもらい、宮子氏の主張への賛否を尋ねた。すると、回答者の見解はおよそ半々に分かれた。宮子氏に批判的な人々からは、「血液型占いのように、こういうところから新しい差別が生まれそうで怖い」、「そんな目で見られて看護されてるのかと思うと、その病院には行きたくなくなる」といった意見もあった。

看護師によるケアは、患者の身体に関わるものだけでなく、精神面も含む、非常にデリケートな問題だ。そのような立場にあるベテラン看護師の発言としては、あまりにも軽率だったように思える。



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