●更新日 08/07●


レギンス男子ブーム終了?火付け役のブランドが閉店


今年1月に、「レギンス男子」ブームの背景について紹介する記事を配信した。

詳細は前回の記事で触れたように、「ヒートテック」等が爆発的に売れたことでメンズファッションのレギンスブームが発生したという通説は、限りなく嘘に近いようだ。フランスの高級老舗ブランド「Givenchy」がパリコレクションで発表したスタイルが業界に与えたインパクトこそが、起源であるという。そのGivenchyの路面店が、3カ月ほど前に閉店した模様だ。

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閉店に至った経緯について、アパレル関係者に話を聞いてみた。同氏の推測では、いくつかの理由が考えられるという。一つは、路面店の場所の問題である。地下鉄の青山一丁目駅を出た目の前で、立地条件は申し分ない。しかし、近辺にはハイブランドを愛する人々が巡回する他店舗が少なく、表参道駅近辺のような集客を期待できなかったという。

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第二に、客層の変化を同氏は指摘する。レギンスブームを生んだ現在のデザイナーになって、客層の低年齢化が著しくなったらしい。先代のデザイナーの頃までは、年齢層の高い客が中心だったという。そのため、オーダーも含むスーツ等の高額商品を主流に販売できたが、そうした形態を維持していくことが困難になったようだ。

第三点としては、伊勢丹新宿店に、狭いながら出店したことが影響したのではないかという。以前の記事で扱ったように、伊勢丹では10%の割引という特典がある。高額な商品を買う場合は特に、10%の割引は、購入者にとって非常にありがたいだろう。そうなると、特典のない路面店からの客離れが進んでしまうというわけだ。

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ちなみに、このブランドは今後、秋にリニューアルオープンする三越の銀座店に、レディースのみ出店する計画があるとのこと。中国を中心に、外国人観光客が激増している銀座は、これまでの路面店よりは好条件かもしれない。しかし、前出のアパレル関係者曰く、ここ数年の間に銀座への出店を試みながら、様々な面で折り合いがつかず、苦境に陥った大手のブランドがいくつもあるという。

男性のレギンスは、ブームという段階を終え、一つのスタイルとして定着した。そうした中で、ブームの火付け役となったGivenchyのインパクトは薄れつつあると言わざるを得ないと、同氏は述べる。不況下でハイブランドが生き残っていくためには、斬新なスタイルの開拓と提案を続けていくことが必須のようだ。



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