●更新日 10/19●


ナイキ公園騒動で追われたホームレス、その行方は?


渋谷区の宮下公園のナイキによるリニューアル問題について、続報を配信する。 (関連記事 1 2)

これまでの記事で紹介してきたように、宮下公園は工事期間中、閉鎖されることとなった。それに伴って、園内に住んでいたホームレスの人々は追い出された。彼らのその後について、東京スポーツは2010年10月1日に、「ホームレスがプチセレブ化=vという記事を配信している。「オレたちも被害者みたいになっているけど誰も怒っていない。むしろ生活環境は良くなって感謝しているくらい」という、当事者のコメントもある。

記事によると、彼らは公園付近にある駐輪場の植え込み添いに引っ越したという。これは、区が設置した仮施設であり、大半の人々はここへ移住したとのこと。「公園の時はテントだったから雨漏りはするし、夜は寒かったが、こっちはコンクリの土台で安定しているし、何の不満もない」そうだ。

この記事について、「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」に話を聞いてみた。当該の場所への移住は以前から予定されていたが、その実施過程には問題があったという。移住地の確保が図られる一方で、事前の告知や本人の了解なしに、テントを強制的に撤去された人物もいるとのこと。

ナイキ公園騒動で追われたホームレス、その行方は?

また、東スポの記事とは逆に、「公園内と比べて、代替地は劣悪な条件にある」と同会は主張する。6月20日には、一人の死亡者が出たそうだ。この夏は特に暑かったこともあり、灼熱地獄状態になっていたという。

当サイトでは、移住地である駐輪場を実際に訪れてみた。私は数年前に、偶然ここを通ったことがあるが、その時もホームレスの人々の住居はあった。今回改めて訪れて、当時よりも過密状態になったとの印象を受けた。植え込みの両側には膨大な数の住居が並び、駅前やセンター街とは全く異質な風景が広がっている。

ちょうど家から出てきたホームレスの男性に尋ねたところ、今回の騒動以前からここに住んでいたとのことだった。騒動については、「話すことなんてないよ」と述べるにとどまった。駐輪場を利用している男性は、このような環境には慣れてしまっているという。最初はこの光景に驚いたそうだが、「いつも来てると、全然気にならなくなった」らしい。ホームレスの人々との接点や会話は、全くないそうだ。

ナイキ公園騒動で追われたホームレス、その行方は?

ナイキ公園騒動で追われたホームレス、その行方は?

駐輪場の利用者もホームレスも、まるで互いにその場に存在しないかのようにふるまう特異な空間と人間関係が、ここには形成されている。




探偵T



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