調査員は、張り込みと同時に通過中に止まって聞き込みを開始する。
軽自動車一台通過(男二人、女一人)
(二時間に一台しか車が通らない)

出版社の友人O氏から実際に霊体験をした人を知っているとの情報があり、その方との連絡をとりつけてみた。

W氏(女性)は六年まえ男女二人ずつで犬鳴峠へ出かけ旧道にはいって間もなく頭痛がし、トンネル内で車が止まり、エンジンを押しがけして無我夢中で峠を下りふもとのコンビニに立ち寄ったところ、フロントガラスにびっしり手形がついていた。その後、手形をふき取りはしたものの、一つだけ取れず、四人は怖くなりその残った手形に車内にあった交通安全のお守りを張り付けて帰宅。それから一週間、人が叫んでいる悪夢を見続けた。

この体験談には噂話にあった、頭痛、エンスト、手形が含まれており貴重な証言である。