●更新日 06/17●
帰ってきた心霊事件簿 〜深泥ヶ池〜
いきなり話は変わりますが、京都って街そのものが大きな結界というか、霊的計算を元に造られた心霊都市という話があります。
しかしその一方で、何百年にも渡って存在し続けた結果、結界はもうあちこちに綻びが生じてしまっていて、スキマから魔が出てきているのだとか。
何が言いたいのかと言うと、京都で心霊スポットなんて特別珍しいものじゃないということらしいんですね。
しかし、中には飛び抜けて“ヤバイ”所もあるわけで・・・
深泥ヶ池
京都市北区上賀茂。町そのものに池の名前が付く程に大きい池が存在する。男に捨てられた看護婦が、悲しみのあまり入水自殺を遂げた。 以降、髪の長い女性が夜中にタクシーを止め、気が付くと後部座席には彼女の姿はなく、座席がじっとり濡れていたという話が一番有名。また、入水自殺はその看護婦だけではなく、何人もこの池で人生に幕を閉じている。死者の怨念が生者を池に引きずり込むというのだろうか。現場は、常に瘴気が溢れているという。
街そのものが心霊スポットと言われる京都でも、御三家と呼ばれる強力な心霊スポットがあるとか。
深泥ヶ池はその内の一つらしいのですが、果たして・・・?
ホドリゴ 「ちなみに、残りの二つは?」
山木 「深泥ヶ池の他は、清滝トンネルと船岡山らしいね」
この御三家、本当なんですか? 情報をお待ちしています。
何でかというとね・・・ それはね・・・
何て言うか、ショボイ
まぁ、確かに大きな池なんです。そうなのですが・・・
ホドリゴ 「住宅地の中にデカイ池がある。以上でも、以下でもない」
そう、そんな感じ。この池の前はギリギリ車が行き交うような狭い道でして、周りは普通の住宅地。
なんて言うか、ここが心霊スポットだって言うなら、他にも同様のスポットが出来てしまうのでは?
極め付けがコレ
水深が浅い
40pの水位しかないのに、わざわざココで入水自殺しようなんて人がいるでしょうか?
死ぬには、体を意図的に沈めないと無理です。それでもやるというのだったら、銭湯でだって同じことが出来ます。
まぁ、決め付けるのもアレなんで、近くにいた地元民に話を聞くと・・・
山木 「この池の伝承を聞きたいのですが、タクシーに乗った女性が消える・・という話は御存知ですか?」
地元民「知っているけど、タクシーなんて昼も夜もそんな通らんよ。辺鄙で見所もないしな」
ホドリゴ「なるほどね。じゃぁ、深夜の幽霊目撃は?ここは京都の中でも有名な場所らしいけど?」
地元民「テレビ局の連中がネタに困るとロケにやってくるが、いつも目撃証言など得られず終わるんだよ。
大抵が雰囲気が淀んでいるとかの印象だけを述べるだけ。
そんな幽霊に遭遇するなんてのなら、地元の人間は毎日見ているわ(笑)」
ホドリゴ 「そらそうだ」
地元民「ただ、本当に入水自殺する者はいるんだ。手前は水深浅いけど、奥は1m半以上ある。それに下は泥だから、足を取られてずぶずぶ沈んでいくからな。気付いた時は引き返せない」
山木 「へぇー、全部が全部嘘ではないのか。本当に死んだ人がいるってのなら、有名になるというのも解る気がしますね」
地元民「まぁ、あとは・・・(指を向ける)」
ホドリゴ 「・・・あぁ、なるほどね」
氷河期の植物が現存するということで、天然記念物に指定されている。
山木「それもあるから(別の意味でも有名だから)、人の噂に成り易いのか。本当に死んだ人もいて、昔の生き物も居て・・・ミステリアスではありますけどね」
まぁ、今回言える結論は、「ただの池」
ただ、死んだ人はいる。それだけ。
瘴気というか空気が淀んでいるように感じるって、湿地帯なのだから、草や泥の臭いが沸き立つのは当たり前っちゃ当たり前です。
山木&ホドリゴ
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