●更新日 08/24●
キャンプ場に現れる霊
ここは、福島県北部に位置する某キャンプ場。
海に面したキャンプ場ということもあり、毎年夏になるとたくさんの人がキャンプを楽しみに訪れる。
この日もキャンプをしている家族連れやカップルで賑わっていた。
ところが、トイレやバーベキューの設備にも近い、とある一角のスポットだけが、なぜかがらんと空いている・・・
不自然に思った僕は、地元の人に話を聞いてみた。
すると、実はこの場所が心霊スポットとして恐れられていることが解った。
詳しい話を聞き、その日の夜、再びこの場所を訪れた。
心霊スポットという先入観からか、昼間はさわやかに感じた波の音が不気味に響く・・・
この場所に男性の霊がでるという。
男性とは、このトイレの裏で自殺した地元の青年。
5年前の夏、ある青年がこのトイレの裏の壁で首を吊っていた。
発見したのは、たまたまキャンプに来ていた観光客。
連絡を受けた警察官が、身元を確認し青年の自宅へ行くと、なんと自宅では・・・
青年の母親が、息子と同じように首を吊っていた・・
この事件は地元の新聞にも取り上げられ、
その翌年からは、この場所に男性の霊が目撃されるようになり、地元の人を震え上がらせた。
自殺現場である。青年は、上の突き抜けている丸太に縄を掛け首を吊った・・・
ここは、後ろが壁になっている狭い場所な為、灯りもなく、人が来ることもない。
真っ暗闇、海からの冷たい潮風、そして風に揺れる木々・・・
あまりに不気味な雰囲気の為、何枚か写真を撮って早めに帰ろうと思った矢先・・・
丸太の壁に何かが写った。
何だろうか・・・
肉眼では、何も見えなかったのだが・・・
冷や汗をかきながらも、撮影を続けようとすると、
急に霧が出てきて撮影不可能な状態になってしまった。
写ったのが、噂の男性の霊なのかどうかは、わからない。
しかし、この場所には
確実に何かがいる・・・
島 雷鹿
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